大家さんならチェックしておきたい!進化し続けているテレビモニター付きインターホンをご紹介します

2024.01.19更新

この記事の監修者

岩野 愛弓

岩野 愛弓

【資格】宅地建物取引士

大家さんならチェックしておきたい!進化し続けているテレビモニター付きインターホンをご紹介します

物件の防犯性を高める、テレビモニター付きインターホン。おすすめの商品を、設置方法と共にご紹介します。

目次

防犯レベルを高める賃貸物件の設備

賃貸を選ぶときに重視する設備として、オートロックや防犯カメラとともに、テレビモニター付きインターホンがあります。特に、テレビモニター付きインターホンは女性の一人暮らしや、小さな子供さんがいる家庭などでは防犯性の高い設備として選ばれることが多いようです。

テレビモニター付きインターホンは、部屋のドアを開ける前に、誰が訪ねてきたのかをしっかりと確認できる点や、不審な人と判断したときには、ドアを開けない選択ができる点など、防犯性の高い設備であるといえます。

普通のインターホンとの違い

インターホンには、テレビモニター付きではない、通話だけの機能を持つものや、呼び鈴だけが鳴り、通話はできないものなどがあります。テレビモニター機能がないものは、訪問者の顔を部屋の中から確認することができません。

そのため、どんな人が尋ねて来ているのかを判断するのが難しくなります。訪問者の顔が見えるテレビモニター付きインターホンの場合、事前に相手を認識できるため、防犯対策としてかなり高い効果があると考えられます。

インターホンの種類

インターホンには、通話だけのもの、画像も確認できるもの、手軽なワイヤレス式などさまざまな種類があります。

(1) 音声のみのシンプルなもの

通話などの音声のみのインターホンは、音だけを知らせるものと、電話のように通話ができるものがあります。通話ができるものは、受話器で受けるタイプとハンズフリーで受けるタイプがあります。機能としてはシンプルですが、通話ができれば不用意に玄関ドアを開けることは避けられるので、セキュリティアップにつながるでしょう。

(2) 映像付きのテレビモニター付きのもの

テレビモニター付きインターホンは、室内から外の様子をモニターで見ることができるため、訪問者の顔を事前に確認することができます。録画機能付きであれば、不在のときでも訪問者の映像を記録できるため、誰が訪ねてきたのかを後から確認することができて便利です。

玄関のドアを開ける前に画面で訪問者を確認できることで、ドアを開けてもよいか小さな子供でも判断しやすくなるため、留守番をさせているときでも安心感がありますね。

(3) 配線工事不要のワイヤレスタイプのもの

配線工事が不要なワイヤレスタイプのインターホンは、後付けできる設備として便利に活用できます。従来のインターホンは電気配線が必須であったため、新しく取り付けたり、それまで使っていたインターホンをグレードアップしたりすることが困難でした。

しかし近年は、ワイヤレス対応の機種も豊富になり、通話だけに限らず、テレビモニター付きインターホンも対応できるようになっています。

どんどん進化しているインターホンの機能

インターホンの機能はどんどん進化し続けていて、耐久性が向上したものや、スマホで確認できるものなどさまざまです。ここではインターホンについていると便利な機能をピックアップしてご紹介します。

広角カメラ

テレビモニター付きインターホンには、広角レンズカメラ対応のものがあり、玄関外に設置されている訪問者用のカメラに搭載されています。広角カメラの場合、広い範囲を画像に映すことができるため、訪問者がカメラから少しずれてしまっても、顔がしっかりと確認できるというメリットがあります。

自動録画機能

玄関外のインターホンを押すタイミングで、訪問者の画像を記録できる自動録画機能があります。記録は在宅で対応したときでも、留守の時でも残ります。

記録された画像を確認していないときには、ランプが点滅してくれるため、訪問者があったことがわかります。万一の場合の記録として活用することができる機能です。

LEDライト

玄関外のインターホンにLEDライトが搭載されたものがあります。夜間は周囲に十分な明るさがなく、カメラでは訪問者が確認しにくい場合があります。そんな夜間でも訪問者の顔がきちんと認識できるための機能が、LEDライト。

ライトが点灯することが訪問者にもわかるため、犯罪の抑止力も期待できるでしょう。また、明るさやカラーの調整(白色系・オレンジ系など)ができるタイプもあります。

ハンズフリー

以前は受話器型のインターホンが主流でしたが、近年はハンズフリーで通話ができる機種が豊富になってきています。訪問者からの呼び出しがあったときは、指先で一度触れることで通話状態になるので、手がふさがっているときでも手軽に対応することが可能です。また、インターホンから離れた場所でも、音が届く場所なら通話できますので、育児中などにも便利ですね。

防水

雨が当たる場所でも使用が可能な、防水性能を持つインターホンもあります。玄関の外で雨にあたる状況であっても問題なく対応できます。インターホンの外側に付く呼び出し機は、屋根がある玄関ドアの近くというイメージがありますが、屋根の出幅が少なく、雨風が当たる場所では、防水性能が必要です。防水機能があると取り付け場所の環境を選ばずに使えて便利です。

クラウド対応

インターホンがインターネットにつながる環境で、スマホやPCなどで訪問者を確認できるクラウド対応のものがあります。クラウドシステムを提供する会社とインターホンの商品会社が連携しているサービスなどで、外出先でも訪問者とリアルタイムに通話対応することができます。

外出先で通話ができると、荷物の配達時に宅配ボックスに入れてもらうことが指示できたり、子供が帰宅したことを確認できたり、便利に活用することができます。

テレビモニター付きインターホンのおすすめ商品

ここからは、テレビモニター付きインターホンを機種別にご紹介していきます。

(1) テレビドアホン VL-SE30XL

テレビモニター付きインターホンとしては、スタンダードな機能を持つ機種です。室内側の子機を増設することが可能になっており、2階で対応したいときや二世帯家族などにおすすめです。

・訪問者の記録を録画する機能付き
・子機の増設が可能
・夜間でも訪問者を認識しやすいカラー画像
メーカーパナソニック株式会社
商品名(型番)VL-SE30XL

(2) テレビドアホン VL-SWD220K

録画機能やカラー画像などの基本的な機能を確保しつつ、ワイヤレスで持ち運べる子機が対応できる機種です。また、あらかじめ登録しておくことで、窓が開くとセンサーが働きドアホンに通知する仕組みになっています。

・訪問者の記録を録画する機能付き
・配線不要のワイヤレス子機に対応
・窓が開くとセンサーがドアホンに通知
メーカーパナソニック株式会社
商品名(型番)VL-SWD220K

(3) テレビドアホン VL-SWD505KF

ドアホン同士の通話や、スマホとドアホンのビデオ通話ができる機種です。外出先で訪問者に対応することも可能で、荷物の受取ができなかったときに再配達の時間帯を伝えるなど、帰宅後に連絡する手間がなくなります。

・留守でもスマホで訪問者と通話が可能
・外出先からスマホとインターホンとビデオ通話が可能
・家族の帰宅などが確認できるみまもりリモコン機能(オプション)
メーカーパナソニック株式会社
商品名(型番)VL-SWD505KF

(4) ワイヤレステレビドアホン WL-11

配線工事が不要なインターホンで、取り付け場所を選ばず設置できます。室内側のモニター子機はワイヤレスで、電波の届く範囲なら家中どこでも移動が可能です。1階のリビングにいるときでも、書斎で仕事をしているときでも訪問者を確認できることがポイントです。

・ワイヤレスなので配線工事が不要
・モニター付ワイヤレス親機で、家中どこでも来客応対可能
・訪問者の記録を自動録画
メーカーアイホン株式会社
商品名(型番)WL-11

(5)ROCO録画 JQ-12E(アイホン)

室内側のモニターはスクエアで薄型のデザインを採用し、玄関外のインターホンも薄型仕様でデザインにもこだわりがある機種です。モニター画面は3.5型で大きく映り、ズーム機能もあるため、訪問者をより鮮明に確認することが可能です。

・スクエアなデザインと薄型設計で空間に調和
・ワンタッチズーム機能と3.5型の大きなモニター
・夜間もカラー画像対応で録画機能搭載
メーカーアイホン株式会社
商品名(型番)JQ-12E

設置検討の際は費用対効果も忘れずに

インターホンを設置するには、機種にもよりますがおおよそ1~5万円程度の費用がかかることを覚えておきましょう。電気配線が必要な場合は、本体費用の他に電気工事店の費用も必要になってきます。

インターホンを新設したとしても、家賃アップに反映できる部分は、実際にはごくわずかと考えられます。そのため、多機能なインターホンの設置を考えている場合は、費用対効果として適切かどうかをしっかりと検討することをおすすめします。

まとめ

インターホンは、最近の賃貸物件ではほとんど採用されている設備のひとつです。特に、テレビモニター付きインターホンは訪問者の顔をしっかりと確認できるため、防犯上とても有効な対策になります。

機能面では、スタンダードなものからITを活用したものまでさまざまありますが、賃貸物件ではどんな入居者にとっても覚えやすく、手軽に使えることも大切な点です。費用対効果も考えながら設備のグレードアップを図りましょう。

この記事の監修者

岩野 愛弓

岩野 愛弓

【資格】宅地建物取引士

注文住宅会社に15年以上従事し、不動産売買業務の他、新築・リフォームの内外装、家具・建具造作の現場監修を行う。オリジナルデザインの住宅を数多く経験。不動産・住宅専門の執筆活動も行っている。

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