入居者の「足りない!」を解消!コンセントの増設リフォームの方法や費用をチェック

2024.08.20更新

この記事の監修者

岩野 愛弓
岩野 愛弓

宅地建物取引士

入居者の「足りない!」を解消!コンセントの増設リフォームの方法や費用をチェック

大家さんが安心して物件を管理できるように、リフォームでできるコンセント増設について、方法や費用などをご紹介します。

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目次

入居者から「コンセントが足りない!」の声が増えている

リモートワークといった新しい働き方が広まるなど、オンラインでのコミュニケーションが増える中、パソコンや周辺機器の電源のためのコンセントや、在宅時間が長くなることで自炊が増え、キッチン家電が必要になるなど、以前よりもコンセントの使用率が上昇し、賃貸物件で「部屋で使えるコンセントが足りない」という声が増えています。

コンセントの数が少ないと、1か所のコンセントにいくつもの電源を差し込むなど「タコ足配線」になり、容量オーバーなどによる火災発生の要因にもなりかねません。

入居者の安心・安全な暮らしを提供するためにも、コンセントが足りないと感じている大家さんには「コンセントの増設リフォーム」がおすすめです。

コンセント増設にはどんな方法がある?

コンセントの増設といっても、建物の構造や増設場所などによってリフォームの仕方が異なります。ここでは、具体的なリフォーム例を紹介していきます。

差し込み口を増やす

一口コンセントから二口、三口、四口コンセントに変えるなど、コンセントの差し込み口を増やすことができます。既存の配線を活かして、元の位置で差し込み口を増やすため、工事も短時間で済み施工費用も安価で済みます。また、差し込み口を増やすことでタコ足回線の解消につながるでしょう。

ただし、既存の配線を利用して差し込み口を増やしただけであり、使用電力の容量が増えたわけではない点に注意が必要です。高電力を必要とするものを集中させないように使いましょう。

電気配線から分岐してコンセントを増設

既存のコンセントの配線を分岐して、新たにコンセントを増設できます。差し込み口を増やす方法との違いは、単なる差し込み口の増設ではなく、コンセントとしての個所が増えることです。分岐させるコンセントの位置にもよりますが、近い場所に増設する場合なら、壁を壊すことなく施工できます。

差し込み口の増設と同じく、既存の配線を利用していますので、使用電力の容量に変化はありません。

電圧を変更する

一般的に使われているコンセントの差し込み口は100Vの電圧の電気製品に対応するものです。しかし、家庭で使われるIHヒーターや容量の大きいエアコンなどは200Vほどの電圧が必要になる場合があります。

200V対応の電気製品を使うためには、単なるコンセントの増設だけではなく、200Vの電圧に変えること、専用の差し込み口に変更することが必要です。

電圧の変更リフォームは、分電盤の使用環境にもよりますが、差し込み口の変更と分電盤内部での切替のみであれば、比較的に費用は安価で済むこともあります。

分電盤から配線を引く

分電盤から新たに配線を引きコンセントを増設するのが、本格的な増設リフォームの1つです。新たに配線を引くため、冷蔵庫やオーブンレンジ、冷暖房器具などといった使用電力の大きい電気製品を使うことができます。間取りの関係で、使用電力の大きな電気製品をタコ足配線で使うリスクがある物件では、分電盤からの増設リフォームがおすすめです。

増設リフォームの費用は設置する場所によって異なり、壁を壊すリフォームになる場合は、内装工事も費用としてプラスされることがあります。

コンセント増設時には回路増設や契約アンペア見直しを

電気の使用中にたびたびプレーカーが落ちてしまう場合、そもそも電気の契約アンペアが不足しているということが考えられるでしょう。アンペア不足の場合は、コンセントを増設したとしても使用できる電力の上限があるため、ブレーカーを落とさないための根本的な問題解決にはなりません。

昔と違い、今は便利に使えるさまざまな電気製品がたくさんあります。また、スマートフォンやゲーム機器などを充電するための電源も必要になっており、築年数が経過している物件ではアンペア容量にゆとりがないケースもあるかもしれません。

コンセント増設を検討する際には、物件のアンペア契約の内容もチェックし、必要であれば契約内容の見直しや回路の増設も検討しましょう。

どんな場所に増設する? 

コンセントの個所数は、多ければ多いほど便利であることは理解できますが、できれば使い勝手のよい機能的な場所に増設しリフォーム費用の無駄を省きたいものです。では、どのような場所に増設するのが良いのか、場所ごとに紹介していきます。

リビング

リビングは、できればさまざまな方向にコンセントが欲しいといえる場所でしょう。リビングではテレビや電話配線とともにコンセントが配置されていることが多いですが、これにより家具の配置がほぼ決まってしまうほど重要です。

テレビ周辺はAV機器だけでコンセントを使ってしまうので、スマートフォンの充電や掃除用、除湿器や空気清浄機用の差し込み、パソコン、フロアスタンドの差し込みなどを想定し、少しゆとりを持たせた増設がおすすめです。

インテリアの柔軟なレイアウトに対応できるように、一方の壁面に集中するのではなく、壁の対面方向にコンセントができるように計画すると良いでしょう。

パソコンスペース(書斎など)

オンラインでのコミュニケーションが増え、自宅ではパソコンやモバイル機器の利用が一般的になりました。プリンターなどの周辺機器を所有する入居者も多く、書斎スペースを確保することを想定して、おおよそデスクを配置すると思われる場所にはコンセントの増設が有効でしょう。

自宅でインターネットを利用する場合、光通信など何らかのサービスと契約することになりますが、コンセントとインターネット配線の場所に距離があると、接続のための室内配線が露出してしまうなど、入居者が不便になります。

テレビ、電話、コンセント配線を1つのコンセントプレートにまとめたマルチメディアコンセントなら、インターネット関連の配線を1か所に集約できますので、配線もすっきりと使いやすくなるでしょう。

キッチン

キッチンには、冷蔵庫やオーブンレンジ、トースター、炊飯器、コーヒーメーカーなど日常的に使う家電製品が集中しています。

そのうえ、冷蔵庫やオーブンレンジ、炊飯器などは使用電力も大きく、同じ配線で同時に使うとブレーカーが落ちてしまう危険性があります。そのため、分岐ではなく専用回線を引く増設がおすすめです。

また、冷蔵庫やオーブンレンジは感電や落雷被害をさけるために、アース付きのコンセント利用が望ましいため、差し込み口の変更も検討しましょう。キッチンは、家族数によっても必要なコンセントの数が異なります。シングル世帯ならコンセントは2~3か所、ファミリー世帯なら3か所程度は計画しておくと安心です。

そのほか(ベランダや玄関、収納など)

掃除用のコンセントとして、ベランダや玄関はコンセントがあると便利です。ベランダは電力を必要としないのでは?と思われがちですが、定期的な高圧洗浄や防犯カメラの設置などで重宝します。

掃除機や自動お掃除ロボットの収納場所にコンセントがあると、露出することなくいつでも充電できます。また、クローゼットにズボンプレッサー用のコンセントがあれば、帰宅した時にすぐに使えるため、器具を出す手間もなく便利でしょう。

コンセント増設は、どのように使うか想定しながら配置すると、より機能的に活用することができます。世帯数などに合わせ、計画してから施行するようにしましょう。

コンセントの増設は計画してから施行するようにしましょう。
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コンセント増設の費用と工期

コンセント増設にはどのくらい費用がかかるのか、施工の期間はどのくらいを想定すべきなのか、一般的な増設リフォームを例に紹介していきます。

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工事内容費用と工期依頼先
・差込口の増設
・個所数の増設
費用:5千円~1万円
工期:半日~1日
電気工事店
・分電盤からの新設
・電圧の変更
費用(電気):1万5千円~2万円
費用(内装):壁を壊した範囲による
工期:1日
電気工事店
差し込み口を増やしたり、既存のコンセントから分岐したりする場合は、おおよそ5千円~1万円ほどの費用が相場になります。工事内容も簡単なものであるため、工期は半日~1日で完了できるでしょう。分岐してコンセントを増設する場合は、既存の場所から近ければ壁を壊さずに工事ができます。

分電盤から新たに配線を引く場合や、200Vへの変更など電圧を変える場合は、おおよそ1万5千円~2万円弱が相場です。既存の使用環境にもよりますが、工期がそれほどかかるものではなく、こちらも1日で完了できます。

DIYは可能?

コンセントの増設は、簡単な施工方法なら半日で完了できるものです。簡単に施工できるとはいえ、電気工事資格を持たない人が工事をするのは大変危険です。

100Vの電流とはいえ、コンセントには常に電流が流れているため、絶縁用の装備をせずに触れると感電する恐れがあります。電気工事をDIYで行うのは避けて、必ず有資格者に依頼するようにしてください。

コストダウンするには?

コンセント増設を単独で行うよりは、退去時の原状回復工事や内装リフォームなどほかの工事を行う際に一緒に計画すると、より柔軟な場所に対応した増設が可能です。また、内装工事とまとめて行うことで、コストダウンも期待できるでしょう。

「大きな内装工事の予定がないけど、コンセント増設したい」という場合は、増設したい個所の壁面だけを工事して、その後カラーや柄入りのアクセント壁として仕上げることで、経年変化に左右されない違和感のない内装工事が可能です。工事範囲も最小限に抑えることができるため、費用の面でも節約できるでしょう。

どこに依頼する?

コンセント増設は、工事後の安全のためにも電気工事資格を持った施工店に依頼することがおすすめです。しかし、どこに依頼すればよいか検討がつかない大家さんもいらっしゃるでしょう。

また、1社だけの見積もり内容では、工事費用が妥当なのか比較することもできないため、不安に思っている大家さんもいらっしゃるかもしれません。

そのような方には、複数の会社で見積もりを比較検討できるリフォーム一括査定の利用も1案です。地域に対応した会社が見つかるほか、相見積もりで比較しながら検討できます。

まとめ

今回は、コンセント増設のリフォームについて増設方法や場所によっての効果的な使い方、費用の目安などについてご紹介しました。シングル世帯かファミリー世帯か、物件の入居者のターゲットによっても、コンセント増設の必要性が異なります。

さまざまな電気製品が使われている背景もあるので、入居者が不便と感じることがないように、アンケート調査などを通してニーズを把握することもおすすめです。施工の際には、内装工事と合わせて費用を抑える工夫も検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者

岩野 愛弓
岩野 愛弓

宅地建物取引士

注文住宅会社に15年以上従事し、不動産売買業務の他、新築・リフォームの内外装、家具・建具造作の現場監修を行う。オリジナルデザインの住宅を数多く経験。不動産・住宅専門の執筆活動も行っている。

●紹介されている情報は執筆当時のものであり、掲載後の法改正などにより内容が変更される場合があります。情報の正確性・最新性・完全性についてはご自身でご確認ください。
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