賃貸マンションの下駄箱リフォームで空室対策!費用や注意点も含めて解説します

2024.03.13更新

この記事の監修者

岩野 愛弓

岩野 愛弓

【資格】宅地建物取引士

賃貸マンションの下駄箱リフォームで空室対策!費用や注意点も含めて解説します

下駄箱リフォームがなぜ空室対策につながるか、下駄箱について入居者がどのような悩みを抱えているかをご紹介します。

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目次

下駄箱リフォームが空室対策になる理由

「そもそも下駄箱収納がない」「下駄箱の収納量が少ない」など玄関部分の収納が不足している部屋は、下駄箱リフォームで収納量を増やしたり姿見(鏡)や飾り棚など収納以外の付加価値を付けたりすることで入居検討者の興味を引き空室対策につながります

最近の新築物件やリフォーム済みの物件では、下駄箱が造り付けになっていたり、玄関収納家具を設置されていたりするケースが多くなっています。

はじめから下駄箱がある部屋なら入居者が自分で下駄箱を用意する必要がなく、引越しの準備費用を削減できることがメリットです。入居者が自分で下駄箱を用意する場合、引越し前と同じように置いて利用できない可能性があります。引越し先にはじめから下駄箱があれば、確実に靴の収納スペースを確保できるでしょう。

下駄箱の一部を飾り台として利用できる仕様もおすすめです。とくにファミリー世帯で容量のある下駄箱を検討する際には、飾り棚スペースも設置することで興味を引きやすくなるでしょう

下駄箱のリフォーム前に確認しておきたいこと

シングル世帯かファミリー世帯かなど、ターゲットとする入居者層によって必要となる下駄箱の収納量は異なります。一人暮らしの会社員の場合、革靴が1~2足、スニーカーが1~3足、サンダルが1~2足は保有していると想定され、1人3足~7足の収納量が必要であると考えられます。入居中に靴の保有数が増えていくことも想定すると10足ほどの収納スペースの確保が考えられます。

ファミリー世帯の場合、単純に10足×家族数という想定にはなりませんが、1人5足程度としても4人家族なら20足程度の収納量が必要と考えられます。子どもが成長期の家庭では靴の買い換え頻度が高いため、実際には20足以上の収納量が必要である可能性もあります。

入居者のターゲット層は、シングル世帯・ファミリー世帯という区分だけでなく、年齢層なども視野に入れ、どのくらいの収納量が必要か確認することが大切です

お悩み別!下駄箱のリフォーム方法を紹介

下駄箱を改善すると、入居者の満足度も高まることが期待できますが、実際にどのようなリフォームをすれば効果的なのでしょうか。悩み別にご紹介していきます。

サイズを大きくしたい

下駄箱の収納量が足りずに悩んでいる方は多いでしょう。一口に靴と言ってもスニーカーや革靴、サンダル、ブーツ、レインシューズなど形はさまざまで、下駄箱に入らない靴が玄関に雑然と並べられていることも珍しくありません。

まずは収納量を確保するために、下駄箱の幅や高さを大きくすることが優先です。ブーツやレインシューズなど高さのある靴も収納するためには、棚板を移動できるような仕様にすると便利でしょう。

靴以外のものも収納したい

玄関がすっきりしない要因として、靴以外にも傘や掃除用のほうきなどが露出していることが挙げられます。そのため、下駄箱に傘や掃除用具も収納できる縦長のスペースがあるとよいでしょう。

一般的な既製品の下駄箱の場合、横の仕切り棚のみの場合も多いため、下駄箱をオーダー製作する選択肢も検討します。靴の収納量を確保するためにできれば1.8~2メートルなど高さのある下駄箱が望ましいでしょう。

下駄箱として横の仕切り棚を基本としますが、下段の一部に20~30センチ程度の幅で傘やほうきが収納できる高さの縦に仕切ったスペースを設けることで、靴以外のものも使いやすい形に収納できます。縦に仕切る時の横幅は、靴1足分が入る幅を確保しておけば、傘を収納しなかった時に靴収納としても活用できます。

飾り棚付きの下駄箱もおすすめ

下駄箱の一部に飾り台が付いているタイプなら、除菌のためのアルコール消毒液などを置くこともできますし、クリスマスやお正月の飾り、花などを置いておしゃれな玄関を楽しむことも可能です。インテリア好きな入居者にも興味を持ってもらえることが期待できます

飾り棚がある下駄箱は、上部収納と下部収納が分かれていて中間のスペースが開いているタイプと、180センチ程度の高さのある下駄箱、コの字型のように一部が飾り棚になっているタイプがあります。

コの字型の方が収納量は増えますが、すっきりとしたデザインを好むなら上下に分かれているタイプです。部屋の雰囲気や必要な収納量にあわせて選択しましょう。

傷みや劣化を修繕したい

賃貸物件の下駄箱はいろいろな入居者が使い続けます。ていねいに使う方もいれば、あまり気にせずに使う方もいるでしょう。使い方によっては扉の金具などが劣化してスムーズに開閉できなくなることもあります。

また、扉が傾いていたり、塗装の剥がれや傷があったりすると来客からの印象もよくないため、下駄箱の劣化を気にする入居者もいます。部屋の第一印象を決める玄関ですから、下駄箱は清潔感があり、お部屋の内装イメージに合うものへリフォームを検討しましょう

下駄箱の扉や天板など外観が傷んでいる場合は、下駄箱全体のリフォームがおすすめですが、扉の傷みは感じられず金具の劣化だけの場合や棚板のゆがみなど部分的な傷みの場合、金具や棚板の交換リフォームだけで不具合が解決できるケースもあります。

下駄箱全体が劣化している場合は、既存の下駄箱を撤去して新しい下駄箱と交換します。既存の下駄箱が置き型のものなら製品を交換するだけで済みますが、壁に取り付けられている場合は、撤去後に周囲の壁も修復しなければならないこともあります。

修復する壁も覆うように一回り大きな下駄箱にすれば、壁リフォームの工事をすることなく下駄箱交換ができます。劣化の場所や程度により対処方法を検討してください

湿気やにおいを除去したい

履いた靴を収納する下駄箱は、長年使い続けることでにおいがこもり、玄関を開けた時に気になることもあります。古くなった下駄箱は湿気を多く含んでいる可能性もあり、雑菌が繁殖しやすい環境です

また、下駄箱を玄関土間に直置きしていると、底面に湿気もこもりやすくなります。常に風通しのよい環境にするためにも、玄関土間から浮かして取り付けるフロートタイプの下駄箱リフォームがおすすめです。雨や雪で濡れる玄関土間と下駄箱本体が触れることもありませんので、湿気を防ぐことが可能です。

フロートタイプの下駄箱を壁に取り付けるには、既存の下駄箱を撤去したあとに新しい下駄箱を取り付け、周囲の壁面をクロス壁などで仕上げます。フロートですから下駄箱の下面は開いているため、内装素材で仕上げる必要があります。湿気が壁の内面にも影響している場合は、湿気を含んだ壁下地の木材も撤去して新しくすると、カビの要因を除くことができるため長く使い続けるためには安心です。

下駄箱のリフォーム費用はどのくらい?

下駄箱リフォームの費用は、システム化されたユニット型の玄関収納を選ぶか、スペースに合う造り付けにするかで異なります。

システムユニット型の下駄箱

ユニット型の下駄箱は、幅や高さ、色などを自由に組み合わせられるもので、ターゲットとする入居者層に合わせて選択できることがメリットです。玄関に直置きするユニット型なら5~10万円、底が浮いたフロートタイプのユニット型なら10~20万円が目安でしょう。加えて既存の下駄箱を撤去する場合、約3万円の撤去費がかかります

造り付けの下駄箱

内装のリフォームも必要なタイミングなら、造り付けの下駄箱を設置するのもおすすめです。ユニット型は寸法などがある程度決まっているため、玄関のスペースによっては十分な収納量を確保できないケースがあります。しかし造り付けなら、天井までの高さを確保したり、靴以外の収納スペースをあらかじめ設置したりすることも可能です。

造り付けの場合は、大きさにもよりますが10~30万円が目安となるでしょう。扉の枚数を多くすると費用が高くなる傾向にあるので、費用を抑えたい場合は細かく仕切らないなどの工夫をするのがおすすめです

下駄箱リフォームで失敗しないための注意点

下駄箱リフォームをする時は、次のような点に注意することで失敗をある程度防ぐことができます。

下駄箱の色や材質に注意

下駄箱を選ぶ際は、本体や扉の色を部屋の内装と合うものにしましょう。たとえば床や内部の建具がダークブラウンの場合、下駄箱の扉だけが薄いナチュラルブラウンでは、全体的な空間として見るとミスマッチになってしまいます。

同じダークブラウンにするか、玄関が少し暗いようならホワイト系の明るい色がよいでしょう。下駄箱の素材も、内装の建材と統一感のあるものがおすすめです。そもそも下駄箱は部屋のなかでも脇役と言える家具ですから、悪目立ちすることなく自然になじむものがよいでしょう

下駄箱の設置場所に注意

一般的に下駄箱を置くのは玄関の靴脱ぎ場です。土足で入る場所であるため、場合によっては雨水で濡れることもあります。そのため、濡れると塗装や表面の木目シートなどが剥がれてしまう恐れのある素材だと、下駄箱を床に直置きできません。選んだ下駄箱が直置きできるものか事前に確認しておきましょう。

追加工事の発生を防ぐためにもリフォーム会社とよく相談を!

既存の下駄箱を撤去する際、背後の壁がカビや色あせなどで劣化していることも考えられます。ユニット交換だけの予算を考えていたのに、追加で内装リフォームが必要になることもあるでしょう。見積りをする際には、下駄箱周辺のリフォームが必要になるかなどもあわせてリフォーム会社に確認しておくことが大切です

まとめ

水回りと違って、まだ使えるからとついリフォームを後回しにしてしまいがちな下駄箱。ところが、既存の下駄箱の収納力に満足していない入居者もいるかもしれません。少しゆとりと付加価値のある下駄箱を設置しただけでも、内見の時に入居検討者の反応が違ってくるはずです。ターゲット層に合わせた満足度の高い下駄箱リフォームをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者

岩野 愛弓

岩野 愛弓

【資格】宅地建物取引士

注文住宅会社に15年以上従事し、不動産売買業務の他、新築・リフォームの内外装、家具・建具造作の現場監修を行う。オリジナルデザインの住宅を数多く経験。不動産・住宅専門の執筆活動も行っている。

●紹介されている情報は執筆当時のものであり、掲載後の法改正などにより内容が変更される場合があります。情報の正確性・最新性・完全性についてはご自身でご確認ください。
●また、具体的なご相談事項については、各種の専門家(税理士、司法書士、弁護士等)や関係当局に個別にお問合わせください。