外壁リフォームはコーキング工事も含めて検討!
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目次
外壁リフォームに欠かせないコーキングとは
また、隙間を埋めることにより隙間から建物内部に雨水が浸入するのを防ぎ、建物の耐久性を損なわれるのを防止できます。前者の効果にせよ、後者の効果にせよ、コーキングは、建物の資産価値を落とさないための重要な役割を担っていると言えるでしょう。
コーキングの耐用年数
なお、コーキングの劣化症状として「ひび割れ」「破断」「肉やせ」の3つがないかを確認しましょう。ひび割れはコーキングの一部が割れている状態、破断はひび割れが大きくなり左右に広がっている状態、肉やせは経年劣化によりコーキングが細くなってしまっている状態です。
ひび割れが見られたら2~3年以内の補修を、破断や肉やせが見つかった時はできるだけ早く補修する必要があります。
コーキング工事を怠ると起きるトラブル
コーキング工事は外壁塗装と同様に重要です!
一度建物の躯体部分の木材が腐食したり、断熱材にカビが生じたりすると補修に大規模な工事が必要となり、費用も高額となってしまいます。そうならないよう、コーキングに劣化が見られたら早い段階で補修することが大切です。
コーキング工事の方法と費用相場
打ち替え
施工方法
打ち替えが適しているとき
費用相場
コーキング材単価は、一般的な「ウレタン系」のものや、上から塗装できる「変成シリコン系」などがあり、どのコーキング材を使うかによって単価が変わりますが、500~1,000円/m程度が相場です。
また、既存のコーキング撤去代は、概ね600~700円/m程が相場です。さらに、上記にプラスして足場代も考える必要がありますが、足場代の相場は600~800円/m2となっています。
20戸アパートの場合の費用
コーキング撤去代 | 600円×800m=48万円 |
---|---|
新設するコーキング代 | 800円×800m=64万円 |
足場代 | 600×500m2=30万円 |
合計 | 142万円 |
増し打ち
施工方法
増し打ちが適しているとき
それでも、増し打ちを希望する場合は、「既存のコーキングがあまり劣化していないこと」と、新しく打つコーキングの厚みを十分に取るため、「外壁の厚みが15mm以上であること」の2つの条件を満たすようにしましょう。
既存のコーキングの劣化状況については、目視でひび割れや破断が見られなくても、内部では劣化が進行しているケースも考えられるため注意が必要です。
費用相場
コーキング材単価は打ち替えと同じく、500~1,000円程度、足場代の相場は600円~800円/m2です。
20戸アパートの場合の費用
新設するコーキング代 | 800円×800m=64万円 |
---|---|
足場代 | 600円×500m2=30万円 |
合計 | 94万円 |
打ち替えと比べると、既存コーキングの撤去費用48万円が丸々抜けた計算結果となっていますが、実際には、既存コーキングを残す分、新設するコーキングの量についても、もう少し安く抑えられることがほとんどです。
コーキング工事をする際に気をつけておきたいこと
・施工タイミング
・コーキングの種類
・塗装業者の選定
それぞれについて、詳しく見ていきます。
施工タイミング
<塗料ごとの耐用年数相場>
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル | 3~7年程度 |
シリコン | 7~12年程度 |
ラジカル制御 | 12~15年程度 |
フッ素 | 15~20年程度 |
遮熱・断熱 | 15~20年程度 |
光触媒 | 15~20年程度 |
無機 | 20~25年程度 |
例えば、耐用年数15年程度のフッ素系塗料を塗布していた場合、15年目の塗り替えの際にコーキング補修を検討するのであれば、耐用年数が5~10年程度とされるコーキングでは、ひび割れや劣化による内部への浸水などトラブルにつながってしまう可能性があります。
この場合、「7~8年程度で打ち替えを行い、15年目にもう一度打ち替えを行う」もしくは「10年程度で増し打ちを行い、15年目の段階で打ち替えを行う」とするなど、修繕計画を立てながら補修を行っていくのがよいでしょう。
コーキング材の種類
・ウレタン系
・変性シリコン系
・シリコン系
・アクリル系
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ウレタン系
変成シリコン系
ウレタン系やシリコン系に比べると若干費用が高くなります。
シリコン系
アクリル系
塗装業者の選定
コーキングの現況に関わらず、増し打ちを提案すれば全体の価格を安く抑えられるため、業者の中には増し打ちのデメリットをきちんと説明することなく、見積もりを提示する業者もあります。もちろん、きちんとした業者であれば、見積もり時に工法の違いや性能の違いを説明してくれるのですが、コーキング工事の経験の少ない利用者にとっては、そうした業者の違いを見分けることもできません。
そこで、コーキング工事や外壁工事の見積もりを取る際には、必ず数社から見積もりを取ることをおすすめします。相見積もりを取れば、業者ごとの見積もりの違いやその理由を知ることができますし、見積もり提案時にしっかり説明してくれる業者かどうかも見分けることが可能です。
また、特に、コーキング工事と一緒に外壁塗装も行う場合は同じ塗料で見積もりを取っても、ルートの違いにより業者間で価格が異なることもあるため、そうした点でも複数業者から見積もりを取ることをおすすめします。
まとめ
外壁リフォームのタイミングを検討する際は、塗料の耐用年数だけでなく、コーキングの耐用年数にも注意するとともに、普段から定期的にひび割れや破断、肉やせがないか確認しておくようにしましょう。
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この記事の監修者
逆瀬川 勇造
【資格】AFP/2級FP技能士/宅地建物取引士/相続管理士
明治学院大学 経済学部 国際経営学科にてマーケティングを専攻。大学在学中に2級FP技能士資格を取得。大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より父親の経営する住宅会社に入社し、住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。