ルームシェア可は社会のニーズを捉えた強みのある物件になる可能性も。
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目次
空室対策にルームシェアは有効なのか?
ところが、2000年台に入るとニーズに少し変化が見られるようになりました。シェアハウスに「コミュニティ」としての役割を求める人が増えてきました。海外ドラマや映画の影響により、ルームシェアという居住形態が広く認知されるようになったのも一因でしょう。
昨今では、シェアハウスを交流の場と考える人はさらに増え、同じ趣味を共有するための「コンセプト型シェアハウス」の人気も高まっています。
また、空き家活用の観点から、国もシェアハウスなど新たなニーズへの対応に取り組んでいたり、大手ポータルサイトでも、「ルームシェア可」「2人入居可」が検索条件としても用意されており、間口を広げるという意味でも空室対策として効果があると考えられます。
ルームシェア可物件の定義とは
対してルームシェアとは、共同住宅の1戸を複数人の同居人と共有する居住形態です。海外では当たり前のように同居人の募集が行われており、見知らぬ者同士が同居することもありますが、日本では友人同士やカップルでの同居が一般的です。
場合によっては簡易的なリフォームが必要となることもありますが、基本的には既存の賃貸物件の家賃、間取りや設備を変えずに「ルームシェア可」へすることが可能です。
ルームシェア可物件にすることによって期待できること
入居者の金銭的負担を緩和できる
物件の付加価値を高めることができる
しかし、ルームシェアすれば1人では家賃を払えないような付加価値の高い物件にも住むことができるため、結果的にほかの物件との差別化につながるのです。
ルームシェア可物件に適した条件
ルームシェアに適した広さと間取り
最近は細かく仕切られた間取りよりも、パブリックなスペースを重視した1LDKが主流ですが、個室を必要とする友人同士のシェアには、この間取りは向かないでしょう。そのため、1LDKの場合はカップルや家族などにターゲットを絞るといいでしょう。
ルームシェア可物件に必要な条件
また、それぞれが気兼ねなく水回りを利用できるよう、3点ユニットバスはバス・トイレ別になるようリフォームしておくこともおすすめです。
ファミリー向けとの混在型も検討
そこで、いきなり1棟すべてをルームシェア可にするのではなく、入居者の決まりにくい1部屋だけをルームシェア可にするなど、ファミリー向けとの混在型とするのも空室対策としては有効です。
ルームシェア可物件にする際に注意すべきこと
家賃滞納のリスク
家賃滞納の対策
たとえば、3人でルームシェアして1人が退去した場合、「代表者契約」の場合は代表者1人が責任を負うことになります。しかし、「連名契約」とすることで同居人全員が責任を負うこととなるため、未納の家賃を回収しやすくなるのです。ルームシェアの場合は入居者全員に連帯保証人を付けるようにしましょう。
契約違反のリスク
しかし、何らかの理由で同居人の1人がいつの間にかいなくなっていたり、まったく別の同居人と入れ替わっていたりということが、ルームシェアの場合は起こりうるのです。これはれっきとした契約違反ですから、このようなことがないよう律する必要があります。
契約違反の対策
そもそも無断で同居人を変更することは、民法第612条に定める「賃借権の譲渡及び転貸の制限」に反する行為ですから、入居の際には違反行為についてきちんと説明するようにしましょう。
騒音のリスク
実際、国土交通省の「シェアハウスに関する市場動向調査」(2015年)では、入居者間のトラブルとして「私物を共有スペースに置く」「ルール・当番を守らない」に次いで「騒音」によるトラブルが多いという結果になっています。
騒音対策
ルームシェアには定期借家契約が有効
「普通借家契約」の場合、正当な事由がなければ大家さん側から更新を拒絶することはできませんが、定期借家契約では契約期間が満了すれば、更新されることなく借家契約が終了します。もちろん、双方が承諾すれば契約を更新することも可能です。
1年以上の契約期間が必要な「普通借家契約」に対し、「定期借家契約」は1年未満での契約も可能なので無断転貸のリスクが減ることと、問題行動のある入居者とは契約を更新せずに済むことで、トラブル抑制につながります。
まとめ
ルームシェア可は社会のニーズを捉えた強みのある物件になる可能性も。
トラブル対策を万全にして、検討してみてはいかが?
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この記事の監修者
宅地建物取引士/二級建築士/既存住宅状況調査技術者/ホームステージャー
建築設計事務所、不動産会社、建設会社等での勤務を経て、現在は不動産・住宅・建設ライター、住宅営業、建設CADオペレーターとして活動。