家賃保証の仕組みや内容をしっかりと理解しましょう。
その上でどの業者が良いか、相談してみてはいかがでしょうか。
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※ページ下部の「賃貸経営一括相談および土地活用プラン一括請求サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。
目次
家賃保証会社とは?その役割
公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会 日管協総合研究所の調査によると、月初での家賃滞納率は、2018年上期時点で6.8パーセントにおよびます。入居者がいても、家賃を滞納されてしまっては大家さんが家賃収入を得ることはできません。家賃保証会社を利用することで、家賃滞納が生じた場合でも家賃保証を受けることができるため、キャッシュフローに支障を与えません。
連帯保証人との違い
そのため、契約者が家賃を滞納した場合、大家さんは契約者の支払い能力に関わらず、連帯保証人に家賃を請求することもできます。そのため、親など、近しい親族を連帯保証人として求めるケースが多いでしょう。
しかし、家賃滞納者の親族に対して、大家さんから家賃滞納の督促を言いだしづらいということもあります。かといって、あまりに時間がかかりすぎると、「数か月も家賃滞納が生じてから滞納家賃を請求されても支払いが困難だ」と言われかねません。
一方で、家賃保証会社を活用する場合、大家さんとしては言いだしづらさを感じることなく、家賃保証会社から家賃保証を受けることができます。ただし、これは、家賃保証会社が大家さんに立替払いをしているだけに過ぎません。そのため、家賃保証会社は、本来の家賃支払者である借主に家賃回収をビジネスライクに行います。
連帯保証人がいても家賃保証会社を利用する場合もある
金銭面と金銭面以外の問題について、家賃保証会社と連帯保証人が役割分担をしてフォローすることができるため、連帯保証人がいても家賃保証会社を利用する場合があるわけです。
民法改正で連帯保証人制度に影響?
2020年4月に施行された新しい民法には、連帯保証の保証額の上限(以下、極度額)を明確にする新しい規定が盛り込まれています。これは連帯保証人の負担が重すぎることが問題視されていたことにより改正されたものです。極度額とは連帯保証人が負担する限度額のことをいいます。大家さんにとって極度額を多く設定する方がリスク軽減につながりますが、極度額が多すぎると連帯保証人の引き受け手が見つからない可能性もあるため、極度額の設定には注意を払わなければなりません。なお、連帯保証人の引き受け手が見つからない場合は、家賃保証会社の利用を検討するのも良いでしょう。
家賃保証会社の仕組み
そのため、家賃保証会社は借主に滞納家賃の回収業務を行います。借主は、立替払いをされた家賃を、家賃保証会社からの請求に従って支払う必要があります。借主が請求に応じないという時など、訴訟に至った場合のサポートも行ってくれます。
家賃保証会社との契約は、家賃保証会社と借主との間で締結されることになり、手数料も借主が支払います。滞納家賃の回収を代行してくれることは、大家さんの手間を大きく省いてくれることにつながります。家賃保証会社は、大家さんの負担なく、賃貸経営をスムーズにしてくれるパートナーとも言えるでしょう。
なお、家賃保証会社を借主が利用する場合、一定の審査があります。審査の承認を得られたら、借主と家賃保証会社との間で保証契約を締結します。その後、借主が家賃滞納をした場合、大家さんは家賃保証会社に報告し、家賃の立替払いを受けます。家賃保証会社は、借主に滞納家賃の請求、回収を行います。
家賃保証会社の保証範囲
大家さんが家賃保証会社を利用するメリット
家賃滞納への心配が軽減される
入居者の裾野を広げることができる
家賃滞納時に入居者への連絡など対応してくれる
大家さんが家賃保証会社を利用するデメリット
家賃保証会社が倒産する可能性がある
家賃保証会社が倒産した場合には、連帯保証人を立てること、または、他の家賃保証会社の契約締結を依頼するなど、早急な対応が必要になります。
取り立て方により悪評が立つ可能性がある
もちろん、家賃保証会社も営利団体なので、滞納家賃を回収しなければビジネスが成り立ちません。しかし、悪質な取り立てを行う家賃保証会社を利用しているという評判が、物件自体についてしまっては大家さんにとってはマイナスです。家賃保証会社を利用する際には、口コミなどの評判をよく調べておきましょう。
賃貸保証業協会などの業界団体とは
多くの家賃保証会社はいくつかある業界団体に所属しています。入居手続きの円滑化・合理化、賃貸保証業の業務適正化など、団体によりその目的に違いがあります。検討している家賃保証会社がどの団体に属しているかを確認しておくことも、その会社の業務姿勢を調べる手段の1つです。
家賃保証会社を利用する際の注意点
収納代行は家賃の回収自体を家賃保証会社に依頼する方法となっていますが、代位弁済は大家さんが家賃滞納の確認後に家賃保証会社に請求を行う方法となっています。代位弁済では、一般的に免責期間が設けられており、免責期間を過ぎてしまうと代位弁済を受けられなくなってしまうのです。
管理会社に管理を任せているのであれば管理会社が対応してくれますが、自主管理をしている大家さんは自身で入金を確認し、滞納が発生している場合は速やかに請求を行わなければなりません。なお、代位弁済の免責期間は各家賃保証会社によって異なります。家賃保証会社を利用する際は、まず弁済方法の確認をし、代位弁済であれば免責期間についても確認するとよいでしょう。
よくある質問
家賃保証会社とサブリース会社の違いは?
家賃滞納を未然に防ぐ方法はある?
家賃滞納が続く入居者を退去させることはできる?
まとめ
家賃保証の仕組みや内容をしっかりと理解しましょう。
その上でどの業者が良いか、相談してみてはいかがでしょうか。
賃貸経営のお悩みはプロに相談!
プラン提案を受けてみませんか?
70社以上の有力管理会社が大家さんのお悩み解決をサポート
※ページ下部の「賃貸経営一括相談および土地活用プラン一括請求サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。
この記事の監修者
AFP/社会福祉士/宅地建物取引士/金融広報アドバイザー
日本社会事業大学 社会福祉学部にて福祉行政を学ぶ。大学在学中にAFP(ファイナンシャルプランナー)、社会福祉士を取得。大学卒業後、アメリカンファミリー保険会社での保険営業を経て、(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わった。その後、2008年8月より独立し、現在、自社の代表を務める。