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目次
入退去はリフォームするチャンス!
リフォームで新築のような明るさと清潔感を取り戻し、現代的な設備やインテリアを取り入れることができれば、下がる一方だった家賃をアップすることもできるかもしれません。
1~3月は退去が増える時期
この時期を逃すと新規入居者の獲得が難しくなりますから、早めの計画と行動で1日でも早くリフォーム計画を実行しましょう。また、退去者の増える時期は原状回復だけでも費用負担が大きくなりますので、予算計画もしっかりと行うようにしましょう。
入退去時に大家さんがすべきこととは?
具体的にはホームクリーニングと必要に応じて部分的なリフォームを行う場合もあります。昨今は防犯意識が高まっていることもあり、鍵交換を行うことも多いです。
原状回復とは
しかし、経年劣化や通常使用による磨耗などについては特約がない限り貸主負担となります。この費用負担についてはガイドラインがまとめられていますので、参考にしてください。
入退去時のリフォームポイント
リフォームを行う理由
フルリノベーションで新築並みにきれいに実施できたらいいのですが、コストもかかりますし、リフォームで使える予算も限られています。退去時のリフォームでは、「とりあえずリフォームする」ではなく、コストパフォーマンスを意識したリフォームを計画的に行いましょう。
そのためには、きちんとした目的意識をもって何のためにリフォームするのか、どこまでやるのかをあらかじめ明確にしておくことが大切です。
おすすめのリフォーム方法
原状回復のホームクリーニングをしっかり行い、クロスや床材を張り替えて雰囲気を一新するだけでも、かなりの効果が期待できます。
しかし、ただ普通にリフォームをしてきれいにしただけでは、ほかの競合物件との差別化は図れません。空室対策のための内装リフォームでは、部屋のデメリットを解消すると同時に、入居検討者の目に留まるようなインパクトを与えることが重要です。
たとえば、日当たりが悪く薄暗い部屋なら内装をすべて白で統一します。ただ白い壁紙を張るのではなくフローリングも白、窓枠や建具も白く塗装し、照明器具をおしゃれなペンダントライトに交換します。
それだけで、明るくスタイリッシュな空間に早変わりします。また、湿気が気になる部屋なら漆喰や珪藻土を塗ったり、壁の一部にエコカラットを張ったりするのもよいでしょう。
リフォームにかける費用
空室対策としてリフォームを行う場合は、どこまで費用をかけるかによってリフォームできる範囲は異なります。ファミリータイプの部屋をフルリフォームした場合、1戸で200~300万円、単身向けなら150~200万円はかかるでしょう。間取りの変更をともなうリフォームの場合、さらに100~200万円プラスになります。
ただし、これは水回りの設備もすべてリフォームした場合の金額なので、壁紙やフローリングの張り替えだけなら、そこまで高額になることはありません。詳しくは下記でご紹介していきます。
入退去時のリフォームアイデア
壁紙
ただし、年数が経っていると壁紙が色あせたり、焼けたりして変色している可能性もあり、同じ壁紙でも色の違いが目立ってしまいますし、すでに廃版になっていることもあるでしょう。
微妙に色が違うという違和感をなくすために、壁の一面だけ色を変えてみるのもおすすめです。思い切った色選びをすることでアクセントがきいて、部屋のインテリア性も向上します。
フローリング、畳
もともとフローリング床だったとしても、汚れだけでなく傷みがひどい場合には張り替えが必要です。6畳の部屋で10万円ほどかかりますが、既存の床をはがさず上から重ねて張る工法なら、やや割安になります。
床鳴りやきしみ、沈みがある場合には、下地の補修が必要になることもあります。新築時の施工会社や、管理会社に相談して調べてもらいましょう。有料にはなりますが、インスペクションを利用するのも1つの方法です。
水回り(浴室・洗面所・キッチン)
キッチンは、1人暮らし向けのユニット式ミニキッチンなら20万円程度、ファミリー向けならシステムキッチンに交換します。だいたい30万円からが目安です。また、浴室はユニットバスの交換を行うと100万円前後とかなり費用がかかるので、それほど老朽化していないようなら塗装でイメージを一新するのもよいでしょう。
洗面台はコンパクトなものなら10万円程度で交換することができ、トイレは和式から洋式への取り換えで30万円程度かかります。
収納スペース
押入れ1間(畳1枚)分をリフォームするのに、だいたい15~20万円かかります。元々収納がない部屋の場合は、6畳間が5畳間になってもよいのでクローゼットや物入れを新設した方が、入居者からは喜ばれるでしょう。
築古物件だからこそできること
そこで、おすすめしたいのが「古さを生かしたリフォーム」です。建具や建具枠などの木部の塗装を、壁に漆喰を塗ってレトロなペンダントライトを下げるだけで、部屋全体がヴィンテージな雰囲気に仕上がります。さらに無垢フローリングにするとより雰囲気が出ますが、畳やクッションフロアのままでもインテリア次第でレトロな空間に様変わりします。
古いインテリアやレトロな雰囲気を好む入居者は、水回りの古ささえもインテリアで自分好みに仕上げて楽しんでくれるので、リフォームを実施する前に物件を生かした内容を考えてみましょう。
入退去リフォームで大切なこと
スピーディーに行う準備をしておく
事前にある程度内容を固めておく
その際、どの程度のリフォームを行うのかは、退去日の当日までにある程度の内容を固めておきましょう。立ち会い後、その場で現地調査と打合せを行えば、スムーズにリフォーム計画をすすめることができます。
盤石なリフォーム計画を立てるために、
管理会社にも意見を仰いでみるとよいでしょう。
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まとめ
もし、近々退去の予定があるのであれば、管理会社やリフォーム会社と相談の上、できるだけ早くリフォーム計画をスタートさせましょう。外観からは想像もできない、内見する人が「あっ」と思うような空間づくりでイメージアップができれば、スピーディーな空室解消につながるのではないでしょうか。
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この記事の監修者
宅地建物取引士/二級建築士/既存住宅状況調査技術者/ホームステージャー
建築設計事務所、不動産会社、建設会社等での勤務を経て、現在は不動産・住宅・建設ライター、住宅営業、建設CADオペレーターとして活動。