サ高住経営には4つの経営方式があります。
特徴をしっかり理解し、サ高住経営を成功に導きましょう。
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目次
サ高住には4つの経営方式がある
というのも、サ高住を運営するには「安否確認サービス」と「生活相談サービス」を提供するのが義務となっていますし、施設によってはより要介護者向けのサービスを提供することもあります。それらのサービスを一から作っていくのはかなり難しく、多くの場合は介護事業者に委託することになります。
サ高住では、こうした介護事業の問題があることから、どの程度委託するか等によっていくつかの経営方式に分けることができます。
4つの経営方式の特徴
それぞれについて詳しく見てみましょう。
一括借り上げ方式
なお、消防設備やエレベーター等、各種設備のメンテナンスは事業者が行うのが一般的で、大家さんは構造躯体部分のみ修繕費用を積み立てておけば問題ありません。このように、手間のかからない一括借り上げ方式ですが、想定される賃料の20%程度を手数料として支払う必要があるなど、収益が下がってしまうことが難点です。
例えば、本来であれば10万円/戸受け取れる物件であれば、毎月受け取れる賃料は8万円程度となります。また、事業者が指定取り消しにあった場合や経営破綻してしまった場合などは、次の事業者を見つけるまで時間がかかってしまう点もリスクとして挙げられます。
テナント方式
一方、空室リスクがあるため、経営状況がよくなければ一括借り上げ方式より収益が低くなることもあります。例えば、10万円/戸受け取れる物件であれば、手数料を支払っても9万円/戸程受け取れるのに加え、事業者からテナント料が得られるものの、空室が生じると9万円/戸は受け取れないことになります。
なお、仮に事業者が指定取り消しや経営破綻したとしても、次の事業者を見つけやすいのもメリットだと言えます。
委託方式
例えば、10万円/戸受け取れる物件であれば手数料を支払って9万円/戸程度となる点は同じですが、委託方式では入居者から個別にサービス料を受け取り、別途委託料を支払う形になります。
テナント方式であれば、空室状況に関わらず毎月一定のテナント料を受け取れますが、委託方式であれば入居者が減れば賃料だけでなく、サービス料の受け取り額が減ってしまいます。一方、空室率が低ければテナント方式より収益性はよくなります。
自ら経営する方式
介護業界は人材が不足しており、質の高い介護サービスを提供するのに一から事業を起ち上げるのは難度が高く、そもそも充分な数の介護人材を確保することも難しいからです。
経営方式の選び方
とにかく収益性を求めたい場合
ただし、とにかく収益を求めたいというのであれば、テナント方式より委託方式を選ぶのがよく、また、入居者募集や管理業務を自分で行うことで手数料を安く抑えられるようにするとよいでしょう。
こうすることで、各戸の入居者からは賃料とサービス料を受け取れるのに加え、事業者に支払う手数料を少なくすることができます。ただし、この方法では管理の手間が生じるのに加え、空室が増えると大きく収益は落ちてしまいます。
収益を求めながら手間なく運営したい場合
また、各戸の入居者からは賃料を受け取ることができるのに加え、事業者からテナント料を得られます。テナント料は物件の空室状況に大きく左右されることがなく、一時的に空室が増えてしまった場合でも一定の収益を約束してくれます。
安定的に運用したい場合
また、借り上げ期間中に事業者が指定取り消しされたり経営破綻したりすると、次の事業者を見つけるまで時間がかかることが多い点に注意が必要です。サ高住は一般的に投資額が大きくなることが多く、その間のローン支払いが問題となりますし、仮に事業者が見つからない場合には、サ高住の施設は他の業態に転換しづらい点も問題となります。
経営方式を選ぶ際の注意点
まとめ
サ高住経営には4つの経営方式があります。
特徴をしっかり理解し、サ高住経営を成功に導きましょう。
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70社以上の有力管理会社が大家さんのお悩み解決をサポート
※ページ下部の「賃貸経営一括相談および土地活用プラン一括請求サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。
この記事の監修者
AFP/2級FP技能士/宅地建物取引士/相続管理士
明治学院大学 経済学部 国際経営学科にてマーケティングを専攻。大学在学中に2級FP技能士資格を取得。大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より父親の経営する住宅会社に入社し、住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。