目次
入居者にとって快適な暮らしをつくる
入居者が賃貸物件を検討するときは、建物の立地条件や利便性、築年数や設備の充実度、防犯性の高さやリフォーム歴など、さまざまな観点から総合的に考えて選択しています。
物件全体によい印象を持ってもらうために、敷地をキレイに清掃したり、植栽をしたりするだけでも、ライバル物件との差別化が期待できます。
また、部屋の模様替えや設備機器の入れ替え、間取りの変更などで現代の流行に合うような居住空間にすることも、魅力的な物件にする方法の1つといえるでしょう。
物件全体によい印象を持ってもらうために、敷地をキレイに清掃したり、植栽をしたりするだけでも、ライバル物件との差別化が期待できます。
また、部屋の模様替えや設備機器の入れ替え、間取りの変更などで現代の流行に合うような居住空間にすることも、魅力的な物件にする方法の1つといえるでしょう。
魅力を作って空室対策に繋げる
築年数が新しい物件は好まれる傾向がありますが、ある程度の築年数が経っていても、リフォームを行い、手入れが行き届いている場合は、築年数の浅い物件と同じ価値観で検討してもらえる可能性が高まります。
既存の和室をフローリングにする、押入れをクローゼットにする、玄関の収納を広げるなど、使いやすい洋間に変えたり、収納スペースを多めに確保したりすることで、入居者にとっても暮らしやすい物件になり、結果的に空室対策にもつながるでしょう。
既存の和室をフローリングにする、押入れをクローゼットにする、玄関の収納を広げるなど、使いやすい洋間に変えたり、収納スペースを多めに確保したりすることで、入居者にとっても暮らしやすい物件になり、結果的に空室対策にもつながるでしょう。
空室対策のためのリフォーム
空室対策に有効であると考えられるリフォームは、次の通りです。部分的に行うもの、少し大掛かりになるものなどさまざまな種類があります。
・間取りの変更
・設備の入れ替え(新調)
・床の張り替え
・壁の張り替え
・サッシ交換 など
間取りの変更や設備の入れ替えなどは、同時に内装工事も必要になる場合が多いため、床・壁の張り替えも一緒に検討してもよいでしょう。なお、サッシ交換は、断熱や遮熱、遮音効果をアップする目的があります。サッシ周辺の壁を壊すことなく、内側から容易に二重サッシにできる製品もあります。
床の張り替えは、フローリングを張り替えてきれいにしたり、畳やカーベット床からフローリングに張り替えたりすることで、ターゲットにあわせて部屋の用途を変えながら模様替えができます。
壁の張り替えは、クロスの張り替えの他にも、漆喰壁など自然素材を使い、デザインを取り入れた空間にすることも可能です。
・間取りの変更
・設備の入れ替え(新調)
・床の張り替え
・壁の張り替え
・サッシ交換 など
間取りの変更や設備の入れ替えなどは、同時に内装工事も必要になる場合が多いため、床・壁の張り替えも一緒に検討してもよいでしょう。なお、サッシ交換は、断熱や遮熱、遮音効果をアップする目的があります。サッシ周辺の壁を壊すことなく、内側から容易に二重サッシにできる製品もあります。
床の張り替えは、フローリングを張り替えてきれいにしたり、畳やカーベット床からフローリングに張り替えたりすることで、ターゲットにあわせて部屋の用途を変えながら模様替えができます。
壁の張り替えは、クロスの張り替えの他にも、漆喰壁など自然素材を使い、デザインを取り入れた空間にすることも可能です。
意外と低価格でもできる壁材リフォーム
手軽にできるリフォームの種類として、壁材リフォームがあります。壁材は種類も豊富で、壁クロスを選択すれば、タイル張りや漆喰壁よりも比較的に安価でリフォームすることが可能です。
費用の相場としては、壁クロスで約4~10万円、漆喰壁で約8~15万円ほどが目安。しかし、リフォームする面積によって費用も変わります。
費用の相場としては、壁クロスで約4~10万円、漆喰壁で約8~15万円ほどが目安。しかし、リフォームする面積によって費用も変わります。
壁材の種類、ご存じですか?
壁材といっても、クロスや漆喰など、さまざまな種類があります。それぞれの特徴をご紹介していきましょう。
壁クロスは、一般的に使われることが多い素材です。無地、柄物、消臭、調湿などデザインも機能もバリエーションが豊富。壁クロスは、大きく分けると「ビニールクロス」「布クロス」「紙クロス」があり、使う部屋の用途などに合わせて選定できます。
塗り壁は、和室の壁などに多く採用されています。調湿作用や防火性に優れていて、独特な素材の質感も楽しめる壁です。「珪藻土」「漆喰」「土壁」など原料によって種類も豊富。しかし、壁クロスとは違い、施工の工程に手間がかかりますので、費用も割高になる傾向があるでしょう。
機能性とデザイン性を兼ねそろえた壁材
壁材リフォームがもたらす効果には、次のようなことが考えられます。
壁材リフォームで部屋の模様替えができることは、入居者に好印象を与えることにつながります。ターゲットとする年齢層が好むデザインや色合い、素材のものを選択するとよりリフォームの効果が期待できます。
また、消臭効果や調湿効果など機能性のある壁材リフォームなら、前の入居者が残した喫煙臭を消すことや、部屋の結露防止などにも効果があるでしょう。
壁材リフォームで部屋の模様替えができることは、入居者に好印象を与えることにつながります。ターゲットとする年齢層が好むデザインや色合い、素材のものを選択するとよりリフォームの効果が期待できます。
また、消臭効果や調湿効果など機能性のある壁材リフォームなら、前の入居者が残した喫煙臭を消すことや、部屋の結露防止などにも効果があるでしょう。
・湿気対策
湿気が多い季節は、室内環境は不快になりがちです。湿気を吸い取る機能がある壁材なら、ある程度の湿度コンロトールが可能です。洗濯物を扱う洗面所などには特に効果的でしょう。
・湿度の調整
調湿作用のある壁材なら、湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥時には蓄えている湿気を吐き出してくれます。1年を通して住環境の改善が期待できるので、快適な生活につながります。
・脱臭効果
壁材によっては、脱臭作用を持っている素材があります。臭いが気になるトイレ、キッチン、玄関クロークなどに使うと効果的です。気密性の高いマンションでも、臭いがこもりにくくなります。
・素材のこだわり
自然素材の紙クロスや塗り壁、耐久性のあるタイルなど、素材にこだわった壁材もおすすめです。自然素材は多数の小さな孔(あな)があり、壁が吸湿、放湿を繰り返すため調湿や消臭性にすぐれています。また、タイルは耐久性があり、水にも強いため、洗面所やトイレ、キッチンなどにおすすめの素材です。
・おしゃれさ
デザイン性のある壁材なら、リフォームすることでおしゃれな空間をつくることができます。柄やカラーのある壁クロスで、手軽に雰囲気のある部屋に変えることができたり、自然素材の塗り壁で、凹凸のある素朴な印象の空間ができたり。一般的に使われるホワイト系のクロス壁とは違った空間の演出が可能となります。
壁材リフォームのメリットとデメリット
壁材リフォームをすることで、部屋の雰囲気をがらりと変えることができるのは大きなメリットです。退去後のリフォームを検討しているなら、一般的なクロス壁だけではなく、機能性やデザイン性を取り入れることで、同じ条件のライバル物件と違った印象を与えることが期待できます。物件探しのときに印象に残りやすいこともポイントになりやすいでしょう。
一方、デザイン性を取り入れた壁材リフォームを行う場合、ある程度広範囲になることもあります。汚れたり傷んだりした箇所の壁補修よりは、費用がかかることが想定されますので、費用面に関してデメリットといえるかもしれません。
一方、デザイン性を取り入れた壁材リフォームを行う場合、ある程度広範囲になることもあります。汚れたり傷んだりした箇所の壁補修よりは、費用がかかることが想定されますので、費用面に関してデメリットといえるかもしれません。
おすすめ壁材の商品をご紹介
ここからは、リフォームにおすすめの壁材をご紹介していきます。
1.エコカラット(LIXIL)
「エコカラット」は、調湿機能や消臭機能に優れた効果があるタイルで、建築用建材や住宅設備を扱う大手メーカーのLIXILが販売しています。LIXILは、外壁や内装材、キッチンなどの設備機器を取り扱う大手メーカーで、タイルはかなり多くのバリエーションを扱っており、会社の主力商品でもあります。
エコカラットは、10年以上前から発売されている、製品構造が独特で、調湿機能や消臭機能に優れているタイルです。タイルいえば、硬く防水性があるため水回りに適しているものとの認識がありますが、エコカラットは、素材そのものが「多孔質(たこうしつ)」であることに特徴があります。「多孔質」とは、素材に微細な穴が無数にあり、穴が湿気や臭いを吸収する役割をしています。「炭」も多孔質で、同じく消臭効果があるといわれています。
調湿や消臭作用を活かして、洗面所やトイレにおすすめです。また、ペット飼育が可能な賃貸物件なら、リビングなどに使うことで消臭効果が期待できます。
エコカラットは、10年以上前から発売されている、製品構造が独特で、調湿機能や消臭機能に優れているタイルです。タイルいえば、硬く防水性があるため水回りに適しているものとの認識がありますが、エコカラットは、素材そのものが「多孔質(たこうしつ)」であることに特徴があります。「多孔質」とは、素材に微細な穴が無数にあり、穴が湿気や臭いを吸収する役割をしています。「炭」も多孔質で、同じく消臭効果があるといわれています。
調湿や消臭作用を活かして、洗面所やトイレにおすすめです。また、ペット飼育が可能な賃貸物件なら、リビングなどに使うことで消臭効果が期待できます。
2.さらりあ~と(DAIKEN)
「さらりあ~と」は、DAIKENが取り扱う壁材です。DAIKENは外装材や内装材、建具などさまざまな建材を扱う会社で、物干し部材など生活に身近なものも多く取り扱っています。
さらりあ~とは、調湿や消臭作用のあるクロス材です。汚れにくく低ホルムアルデヒドで環境に配慮している点も特徴です。
湿度を調整してくれるため、湿気の多い季節は壁が吸収し、乾燥の季節は湿気を吐き出してくれます。リビング全体に使うことで快適な室内環境が得られることをアピールできますし、風邪に気を付けたい小さな子供がいる世帯物件におすすめです。
さらりあ~とは、調湿や消臭作用のあるクロス材です。汚れにくく低ホルムアルデヒドで環境に配慮している点も特徴です。
湿度を調整してくれるため、湿気の多い季節は壁が吸収し、乾燥の季節は湿気を吐き出してくれます。リビング全体に使うことで快適な室内環境が得られることをアピールできますし、風邪に気を付けたい小さな子供がいる世帯物件におすすめです。
3.バウビオ(日本インシュレーション株式会社)
「バウビオ」は、日本インシュレーション株式会社が取り扱うボード建材です。建築用の建材も扱いますが、速乾性バスマットなど家庭用小物なども取り扱っており、エコ素材の開発に力をいれている会社です。
バウビオは、ケイ石や石灰石からつくるゾノライトという原料でできた個性的なボード建材です。一定の大きさの壁ボードに漆喰が施されていて、そのまま室内側に張ることも可能ですし、漆喰の上に塗装することもできます。優れた無機質建材で、有害物質を含んでおらず、元が石なので、火に強い点も注目です。
自然素材であるため、調湿や消臭作用があります。特に調質効果は、その機能の素晴らしさから、文化財の保存に使われたりするほど。有害物質もないため、アレルギーが気になる方におすすめできます。また耐火性があるため賃貸物件におすすめの素材といえます。
バウビオは、ケイ石や石灰石からつくるゾノライトという原料でできた個性的なボード建材です。一定の大きさの壁ボードに漆喰が施されていて、そのまま室内側に張ることも可能ですし、漆喰の上に塗装することもできます。優れた無機質建材で、有害物質を含んでおらず、元が石なので、火に強い点も注目です。
自然素材であるため、調湿や消臭作用があります。特に調質効果は、その機能の素晴らしさから、文化財の保存に使われたりするほど。有害物質もないため、アレルギーが気になる方におすすめできます。また耐火性があるため賃貸物件におすすめの素材といえます。
4.ムッシュ/ジョッシュ(ニッコー)
「ムッシュ・ジョッシュ」は、ニッコーが取り扱う壁材です。ニッコーは、陶器製造や浄化槽、プラントなど環境に関わる製品も扱っています。建材が専門の会社ではありませんが、環境活動に力を入れています。
ムッシュ・ジョッシュは、タイルに似た素材ですが、仕上がりは塗り壁に近い印象です。一定の大きさのボードでそのまま張って仕上げることができます。調湿や消臭作用に優れていることが特徴で、素材が硬く丈夫なため耐久性もあります。
耐久性があり、消臭効果も期待できるため、室内で犬や猫などペットの飼育が可能な物件におすすめです。また、タバコや生ゴミなどの臭いにも効果的なため、マンションなどの気密性が高い物件にも良いですね。
ムッシュ・ジョッシュは、タイルに似た素材ですが、仕上がりは塗り壁に近い印象です。一定の大きさのボードでそのまま張って仕上げることができます。調湿や消臭作用に優れていることが特徴で、素材が硬く丈夫なため耐久性もあります。
耐久性があり、消臭効果も期待できるため、室内で犬や猫などペットの飼育が可能な物件におすすめです。また、タバコや生ゴミなどの臭いにも効果的なため、マンションなどの気密性が高い物件にも良いですね。
5.AG PLUS(ニッタイ工業株式会社)
「AG PLUS(エージープラス)」は、ニッタイ工業株式会社が取り扱うタイルです。タイルを主力商品にしている会社であり、外装、内装などさまざまな用途に使える製品がそろっています。
AG PLUSは、素材の中に銀イオンが入っているため、ニオイ物質を素早く分解します。調湿作用があり、エコ素材が使われていることも特徴で、環境にやさしいECOタイルです。
調湿作用があるため、リビングなどの壁材におすすめです。吸水性が高いので、水回り以外での利用をおすすめします。
AG PLUSは、素材の中に銀イオンが入っているため、ニオイ物質を素早く分解します。調湿作用があり、エコ素材が使われていることも特徴で、環境にやさしいECOタイルです。
調湿作用があるため、リビングなどの壁材におすすめです。吸水性が高いので、水回り以外での利用をおすすめします。
大家さんがDIYで行うという方法もある
壁リフォームの費用をできるだけ抑えたいと考えているなら、大家さんがDIYでできる素材を選ぶ方法があります。一例をご紹介すると、「エコカラットDIYセット」があります。
DIYに適した施工方法になっており、手順は動画でも紹介されています。部分的なリフォームを考えている大家さんには、DIYもおすすめです。
DIYに適した施工方法になっており、手順は動画でも紹介されています。部分的なリフォームを考えている大家さんには、DIYもおすすめです。
ワンポイントにもおすすめ
DIYで壁材リフォームをする場合は、一部の部屋の壁のみ張り替えたり、洗面所やトイレなど狭い空間だけを交換したりするなど、ポイント的に行うと良いでしょう。消臭機能がある壁紙ならなら、少ない費用でも機能性がアップしますので、費用対効果も考えながら検討することをおすすめします。
まとめ
空室対策の1つとして、住環境がアップする壁材リフォームの方法や素材についてご紹介しました。部分的にできる製品や、DIY対応のものなど種類も豊富にありますので、入居者へのアピールにつながる壁材リフォームを、本記事を参考にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
岩野 愛弓
宅地建物取引士
注文住宅会社に15年以上従事し、不動産売買業務の他、新築・リフォームの内外装、家具・建具造作の現場監修を行う。オリジナルデザインの住宅を数多く経験。不動産・住宅専門の執筆活動も行っている。