賃貸物件の空き巣被害でお悩みの大家さん必見! |
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集合住宅も狙われる!空き巣の発生状況
住宅の設備も年々向上し、セキュリティ対策を行う家庭も増えてきていますが、それでも空き巣被害は起こっています。警察庁の発表より令和2年1月~9月の犯罪統計によると、空き巣被害は10,537件、忍び込みは4,659件です。この数字は昨年同時期よりおおよそ20%程度以上下がっています。
また、窃盗犯全体を見るとこの5年で年々減少傾向にありますが、これは防犯カメラの設置など、セキュリティ機器が発達してきていることが1つの要因として考えられます。とはいえ、依然としてかなりの数の空き巣被害があることには変わりがありません。
窓からの侵入が半数以上!
同じく警察庁発表の「令和元年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況」によると、全体の発生数に対して
窓からの侵入が全体の63.4%になっています。また、アパート・マンション(中高層住宅)における空き巣の侵入手段は以下のとおりです。
・無締り(鍵の掛け忘れ):51.4% |
・施錠空け(特殊工具などを使用して開錠):33.1% |
・ガラス破り:13.4% |
・その他:2.1% |
一戸建て住宅では
ガラス破りが67.7%、無締りが24.4%であるのに比べると、侵入窃盗の手口に顕著な違いが表れています。無締りが5割以上、施錠空けが3割以上という結果から見て、何かしら対策の余地があると言えるでしょう。
空き巣に狙われやすい物件の特徴
空き巣からすると、リスクを負って窃盗に入るということもあり、少しでも成功率の高い家を狙うはずです。とくに空き巣に狙われやすい物件の特徴としては、以下のようなことが挙げられます。
1. 単身者が住んでいる
まず、とくにアパートにおいては、単身者が狙われる可能性が高くなっています。というのも、単身者は1人外出してしまえば家の中は誰もいない状態で、昼間に不在となることが多いからです。単身者の方は、戸締りを徹底することが大切だといえるでしょう。
2. 人目に付きにくい場所にある
人通りの少ない場所など、人目につかない場所に建物がある場合も注意が必要です。多くの窃盗犯は人目につくことを避けようとしているので、通行人の目につく場所にある建物は空き巣被害を抑えられますが、一歩奥に入ったような場所にある建物は、空き巣にとっては好都合となります。周りを崖に囲まれているような立地に建物がある場合にも注意が必要です。
3. 近くに足場になるものがある
先ほどのとおり、空き巣は窓からの侵入が最も多くなっています。このため、植木や垣根、塀などがある場合はそこから侵入されやすく、注意が必要です。一度家の周りを見回してみて、簡単に窓から侵入できそうな場所に足場がある場合には、何らかの対策を考えるとよいでしょう。
4. 管理人がいない
これも人目がつかないというのと同じ理由ですが、管理者がいないアパートやマンションは狙われやすいです。管理人がいる日といない日がある物件であれば、いない日にはより用心する必要があるといえます。
5. 防犯設備がない
防犯カメラなどの設備は、いざ犯行が行われた時に犯人特定のための足掛かりになるだけでなく、存在しているだけで犯罪の抑止に役立ちます。こうした防犯設備がない建物については、空き巣に入られやすいといえるでしょう。
空き巣被害を防ぐために大家さんができること
以上を踏まえて、空き巣を防ぐために大家さんができることとしては、以下のようなことが挙げられます。
防犯設備を設ける
まずは、防犯設備を設けることを考えましょう。単に防犯カメラを設置するだけでなく、以下のような対策が考えられます。
それぞれについては、以下の記事で詳しく解説しています。
管理人を常駐させる
管理人を常駐させることも考えてみましょう。毎日が難しければ、週に2~3日といった形で考えるのも効果があります。また、管理人の設置が難しい場合は大家さん自身で見回りをするのも一つの方法です。
植栽を見直す
植栽が足場になって窓に飛び移れるような構造になっている場合、植栽の場所や形を見直すことで犯罪を防げる可能性があります。
ポストに郵便物を溜めない
意外なところで、ポストの郵便物も空き巣からチェックされていることがあります。ポストに郵便物が溜まっているということは、長期間不在だと思われるからです。また、郵便物を長期間取りに来ないということで単身者であることを推測され、空き巣を招く原因となってしまうこともあるでしょう。入居者がポストに郵便物を溜めているようであれば、犯罪を防ぐためにもすぐに回収してもらうように促すのも一つの方法です。
入居者に施錠などの注意喚起を促す
また、同じく入居者に声をかけることとして、施錠をお願いするということが挙げられます。とくに高階層の入居者については、窓から侵入者が来るとは思っていません。しかし、空き巣が配管をよじ登って10階の部屋に侵入したような犯行もありますので、高層階だからと安心せずに、窓の施錠は徹底するようにしましょう。冒頭で挙げたとおり、アパート・マンションの侵入者の大半が窓からの侵入で、無施錠が理由となっています。
空き巣被害に遭ったとき大家さんがするべきこと
気を付けていたのにも関わらず、空き巣被害に遭ってしまうことはあるでしょう。大家さんとしては、実際に空き巣被害にあってしまったらどうすればよいのでしょうか。まず、空き巣被害にあった入居者に話をして、室内が損傷していないか確認が必要です。損傷していた場合は、火災保険の内容によっては保険の適用を受けて修理できる可能性があります。保険の内容については、具体的には「盗難による窃取や破損、汚損」の補償を受けられるかどうかを確認するとよいでしょう。
鍵の交換はするべき?その際の費用負担は誰?
空き巣被害にあってしまった場合、入居者から鍵の交換をお願いされることがあるでしょう。この場合、鍵の交換はすべきなのでしょうか?また、その費用は誰が負担するのでしょうか。基本的に、入居入れ替わり時の鍵交換については大家さん負担になりますが、そのほかについては、大家さん負担とはされません。空き巣被害に入られたことを理由に鍵交換をお願いする場合、鍵が壊れたわけではなく、入居者の精神的な理由によるところが大きいため、大家さんが鍵の交換費用を負担する必要はないでしょう。
とはいえ、大家さんとしても、防犯対策が甘かったことが理由で空き巣に入られてしまったという可能性があります。実際にどちらが負担するかについては、双方で交渉しながら進めていくことになりますが、一部負担などについても話し合ってみるとよいかもしれません。気持ちのよい対応をすることで、その後の長期入居が期待できます。
まとめ
集合住宅の空き巣被害について詳細と、大家さんができる対策、対処法についてお伝えしました。空き巣自体は基本的には大家さんの責任ではないため、空き巣に入られたことによって直接問題となる可能性は低いでしょう。
とはいえ、空き巣により部屋の中が損傷した場合などには、その補修費用が発生する可能性は生じてきます。さらに、空き巣に入られた点とその後の対応を理由に退去されてしまう可能性もあるでしょう。この記事の内容を参考に、大家さんは所有物件の防犯対策にしっかり取り組むことをおすすめいたします。
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この記事の監修者
逆瀬川 勇造
【資格】AFP/2級FP技能士/宅地建物取引士/相続管理士
明治学院大学 経済学部 国際経営学科にてマーケティングを専攻。大学在学中に2級FP技能士資格を取得。大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より父親の経営する住宅会社に入社し、住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。
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