退去時のハウスクリーニングの相場や注意点を把握して、
入居者とのトラブルを回避しながらコスト削減を目指しましょう。
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目次
ハウスクリーニングの定義はご存知ですか?
ハウスクリーニングを行うタイミング
ハウスクリーニングの業者の種類
◆清掃専門業者
◆引っ越し業者
◆その他
また、家事代行業者のハウスクリーニングの特徴は、週に1回や月に1回など、定期的に清掃するサービスであることが多く、特にキッチンやトイレなどの水周りのクリーニングにおすすめです。
ハウスクリーニングの掃除内容
特に水回りの掃除やエアコンの掃除では専門の設備を使って掃除を行うため、素人の手で掃除したのとは段違いのきれいさで仕上がります。エアコンを例にとると、一般の人が行うエアコン掃除では、基本的にエアコンの表面部分やフィルター部分しかきれいにできませんが、プロの掃除ではエアコンのパーツを分解して、高圧洗浄機を使って内部洗浄します。これにより、表面だけでなく内部にたまったホコリや汚れ、さらにその元となる菌を除去できるのです。
【注意】オプション内容をしっかり確認!
また、清掃したい箇所を決めたら、見積もりを取るときに、どこまでが基本料金で、どこからがオプションになるのか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。例えば、エアコンの清掃ではエアコン本体の清掃が基本料金で、室外機の清掃はオプションとしているような業者もあるため注意が必要です。
原状回復と原状復帰の違い
部屋の傷や汚れは大きく「経年劣化」によるものと「入居者の過失による損失」に分けることができます。この内、経年劣化分の補修については、原状回復には含まれません。「入居者の損失による損失のない状態に戻す」とは、言い換えれば「経年劣化の傷や汚れのみの状態にする」とすると分かりやすいでしょう。
大家さんも、ハウスクリーニングを依頼する際には、原状回復とはどういうものかについてよく理解しておくことが大切です。なお、傷や汚れが経年劣化の結果であるかどうかは入居者や大家さん、不動産会社の担当者の主観によるものですので、当事者の意見が食い違うこともあります。こうしたトラブルに備える意味でも、「経年劣化」や「原状回復」について知っておく必要があるといえるでしょう。
ちなみに、原状回復と原状復帰はほとんど同じ意味の言葉となります。少しややこしいですが、原状復帰は主に建設用語として用いられる言葉で、賃貸オフィス等から退去する際、「原状回復するために建設業者などに原状復帰工事を依頼する」といった使い方をします。
大家さんの立場であれば、基本的に「原状復帰」という言葉を使うことはないため、クリーニング業者や退去者に対しては、混乱を避けるためにも「原状回復」で統一して使うようにしたほうがよいでしょう。
ハウスクリーニングの相場を知ろう
1. 間取り
間取り | 費用相場 |
---|---|
1R、1K | 20,000~50,000円 |
1DK、1LDK | 40,000~80,000円 |
2DK、2LDK | 30,000~70,000円 |
3DK、3LDK | 60,000~200,000円 |
4DK、4LDK | 70,000円~ |
2. 時期
反対に、年明け~2月までの間や、9月~11月の間は閑散期という業者が増えます。次の入居者が決まっており、入居が少し先になる場合など、時間に余裕があるのであれば、繁忙期を避けて閑散期に依頼するとお得に利用しやすくなるでしょう。
3. 業者
パッケージに含まれているものと含まれていないものが業者によって違いがあるため、単純に比較はできませんが、複数の業者へ相見積もりをとって比較検討するようにしましょう。
クリーニング業者を選ぶ際のポイント
まず、見積もりの内容について「一式費用」などではなく、具体的にどのような作業にいくらの費用がかかっているか説明してくれる業者は信頼できるといえるでしょう。また、ハウスクリーニング中に万が一何らかの損害が生じてしまったときに、その損害をカバーできる保険に加入しているかどうかも一つのポイントとなります。
そして、見積もりを依頼したときのスタッフの対応が親切・丁寧であれば、その後の仕事についても丁寧にしてくれたり、細かな部分の相談をしやすくなったり、コミュニケーションが図りやすかったりといった判断ができるでしょう。
クリーニング費用の懸念点
一方、ハウスクリーニング費用を大家さんが負担するか、入居者が負担するかについては、過去、数々のトラブルが起こっています。実際のところ、判例ではハウスクリーニング費用を大家さんが負担するとなっていることが多いので、大家さんは契約する際に注意しておきましょう。
クリーニング費用が敷金を越えてしまう場合
ただし、退去時に追加で費用を支払わなければならないとなると、不満を持つ入居者も少なくありません。過大な請求となってしまわないよう、大家さんが請求額を調整するなど多少の配慮を検討してみてもよいでしょう。
その場合、ハウスクリーニング費用の一部を大家さんが負担することになりますが、後々トラブルに発展すると、場合によっては多額の裁判費用が必要になることもあるため、必要経費と考えておくとよいでしょう。
大規模なクリーニングが必要になる場合
請求額が過大となったことで入居者とトラブルになった場合でも対処できるよう、どのような状況が原因で大規模なクリーニングが必要となっているのか、写真を撮るなどして詳細な見積書を作成するようにするとよいでしょう。
【参考】部位別の費用
部位別ハウスクリーニング費用の相場 | |
---|---|
換気扇、レンジフード | 15,000円~ |
ガスコンロ、グリル | 10,000円~ |
エアコンクリーニング | 10,000円~ |
浴室クリーニング | 15,000円~ |
フローリングワックス | 1,000円/m2~ |
ベランダ清掃 | 15,000円~ |
まとめ
賃貸経営上、できるだけ経費を安く抑えるという目的に加え、退去時の入居者とのトラブルを避けるためにも本記事の内容を参考になさってください。
退去時のハウスクリーニングの相場や注意点を把握して、
入居者とのトラブルを回避しながらコスト削減を目指しましょう。
賃貸経営のお悩みはプロに相談!
プラン提案を受けてみませんか?
70社以上の有力管理会社が大家さんのお悩み解決をサポート
※ページ下部の「賃貸経営一括相談サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。
この記事の監修者
AFP/2級FP技能士/宅地建物取引士/相続管理士
明治学院大学 経済学部 国際経営学科にてマーケティングを専攻。大学在学中に2級FP技能士資格を取得。大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より父親の経営する住宅会社に入社し、住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。