賃貸物件の浴室リフォームにはいくらかかる?概算費用と費用を抑えるポイントをご紹介

2023.09.27更新

この記事の監修者

河野 陽炎
河野 陽炎

3級FP技能士

賃貸物件の浴室リフォームにはいくらかかる?概算費用と費用を抑えるポイントをご紹介

浴室リフォームには、浴室をまるごと入れ替えるものから、鏡を交換したり、浴室暖房乾燥機を取り付けたりなど部分的なものまで、工事内容によって費用はさまざまです。この記事では、浴室リフォームを検討していて、実際にどのくらいの金額がかかるのか知りたい方々に、工事内容ごとの概算費用と費用を抑えるためのポイントを詳しくお伝えしていきます。

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目次

浴室リフォームを行う目的は何ですか?

入居の相談、内見の希望はたくさんあるのに空室が埋まらない場合、浴室リフォームを行うことで空室率が改善するかもしれません。東急リバブル「お部屋探し男女別意識調査」を見ると、「中古の物件でもきれいならばOK」とする人が男女とも増えており、設備面では「バス・トイレ別」が男女ともトップ、追い炊き風呂、洗面所の独立などが譲れない設備と考える人が多いことがわかります。

さらに、「浴室換気乾燥機」を「あったらよかった」と感じている人が多く、清潔感のある浴室に慣れている人が増えている現代だからこそ、 浴室の清潔さや快適さを物件選びの大きなポイントと考える人が多いのでしょう。

古く劣化した浴室をリフォームすることで、入居率アップが期待できるかもしれませんが、浴室リフォームには具体的にどのような方法があり、費用はどのくらいかかるのでしょうか。浴室リフォームによってどんな効果が期待できるのかも含めて、それぞれ詳しく解説していきます。

一般的なお風呂の寿命は15年程度

賃貸物件で広く採用されているユニットバスの寿命は、一般的には15~20年程度と言われています。次のような症状が見られたときは、交換の時期が来たサインです。

●コーキング部分の劣化
●排水溝から嫌な臭いがする
●浴槽や壁にヒビやサビが発生している
●浴室に使われているパーツの生産や販売が終了している

浴室リフォームの方法と概算費用

浴室リフォームの工事内容はさまざまで、その費用も大きく異なります。「何のために浴室リフォームを行うのか」を明らかにし、目的と予算に合わせて工事の方法を選びましょう。

リフォーム内容費用工事期間
全体リフォームユニットバス入替50~150万円4日前後
浴槽交換10~50万円1~数日
部分リフォーム浴室塗装10~20万円1~2日
壁、床、天井の張り替え10~30万円1~2日
浴室ドア交換5~16万円1日
シャワーヘッド、水栓交換2~4万円数時間
機器や備品のリフォーム浴室暖房乾燥機の設置6~15万円1日
手すりの設置3~5万円1時間

全体リフォーム

ユニットバスの全てを入れ替えたり、浴槽を取り換えたりする工事を行うと、浴室のイメージや機能性が大きく変わります。

ユニットバス入替

ユニットバスは、周りの壁、天井、床が一体になっている浴室のことです。ユニットバスを入れ替える工事は、まず、既存のユニットバスの解体することから始まり、必要があれば電気、給排水、ドア枠や壁の作り直し作業が行われ、その後、新しいユニットバスが組み立てられます。工事期間は4日前後を見ておきましょう。

ユニットバスで多く選ばれているのは50~100万円の価格帯のもので、さらに、工事費用が20~50万円かかります。なお、ユニットバスの価格は次の要素によって決まります。

●広さ   :0.75坪、1坪、1.25坪、1.5坪など
●グレード :ロー、ミドル、ハイ
●オプション:追い炊き機能、残り湯利用機能、手すり、浴室TV、浴室スピーカーなど

浴槽交換

在来工法の浴槽を新しいものに交換する工事は、古い浴槽を解体撤去することから始まります。新しい浴槽を置く場所の下地調整が行われ、新しい浴槽が設置されますが、浴槽の搬出や搬入のために、壁や床などをいったん解体する作業が必要な場合もあります。浴槽交換の費用の内訳は、次のようなものです。

なお、どのような工事が必要かは、浴室の状況に応じて変わり、費用も状況によって変わることにご注意ください。

浴槽本体の価格
浴槽の材質や広さなどで変わります。安いものは数万円、高級なものは数百万円かかる場合もあります。
古い浴槽の解体撤去、処分費用
2~10万円かかることが多いです。
下地調整費用
2~5万円かかります。
埋込工事費用
浴槽を埋め込む工事を行う場合にかかる費用で、5~15万円の場合が多いです。
壁の取り壊し、再構築にかかる費用
古い浴槽の搬出(5~10万円)、新しい浴槽の搬入のために壁を取り壊した場合(20~30万円)にかかる費用です。

部分リフォーム

全体リフォームに比べて費用が安く、工事期間も短いのが部分リフォームです。

浴室塗装

ユニットバスや浴槽を交換するほどではないけれど、劣化が気になる場合には浴室塗装を行う方法があります。入替・交換工事が難しい場合でも、塗装によって、まるで新品のような美しい浴室に変えることも可能です。費用は10~20万円のことが多く、塗料の種類、浴室の広さ、コーティングの種類などで変わります。

塗料が劣化し、塗り直しが必要となるまでは、およそ10年と言われています。10年が経過したとき、再び浴室塗装を実施するのが良いか、それともユニットバス入替や浴槽交換を行うほうが良いかは、経営計画や資金計画を長い目で見て判断しましょう。

壁、床、天井の張り替え

壁、床、天井をまとめて施工する場合は、トータルで約10~30万円のことが多く、素材のグレードによって価格が変わります。壁、床、天井を別に施工する場合に比べ、まとめて施工するほうがトータルでの費用は安くなります。

施工内容費用
壁の張り替え費用パネル張り10~30万円
フィルム張り8~20万円
タイル張り10~15万円
床の張り替え費用樹脂床材5万円~
タイル床材10万円~
木製床材15万円~
天井の張り替え費用パネル張り4~7万円
フィルム張り3~6万円

浴室ドア交換

浴室ドアの交換は、既存のドア枠を利用しドアだけを新しいものにする場合と、ドア枠も含めて新しいものにする場合で費用が異なります。新しいドア枠に取り換えるには、周辺の壁を解体して再構築しなければならない場合あり、工事費用がかさむことが多いです。費用の目安は次の通りです。

●ドアのみ交換  :5~8万円
●ドア枠を含む交換:7~15万円

シャワーヘッド、水栓交換

シャワーヘッドや水栓の価格は、それぞれ1~3万円、工事費用は1万円程度のことが多いです。入居者への印象を良くするためのポイントは、次の3つです。

1. 故障している場合は必ず取り換えること
2. 劣化したものは新しいものに換えること
3. 髪や身体を洗いながらでも操作しやすいものを選ぶこと

機器や備品のリフォーム

浴室の見栄えを良くするよりも、機能性や安全性を保つために行うのが機器や備品のリフォームです。

浴室暖房乾燥機の設置

浴室暖房乾燥機には、ビルトインタイプと壁や天井に取り付けるタイプ、また、暖房・乾燥の機能に加えて、ミストサウナ機能を持つものもあります。本体価格は以下の通りです。

●電気式  :3~10万円程度
●ガス温水式:10万円以上

本体は、ビルトインタイプと壁や天井に取り付けるタイプで、あまり違いはありませんが、ミストサウナ機能を持つものは、10~16万円のものもあります。工事費用は3~5万円程度です。本体の寿命は10年程度とされていますので(使用頻度や使用状況で変化します)、リフォームのサイクルや資金についても検討しておきましょう。

手すりの設置

手すりの価格は、1本あたり数千円~1、2万円程度で、取り付けの工事費用は1~数万円程度です。また、工事時間も1~数時間で済みます。足腰に障害がある人や高齢者にとって、手すりのある浴室は安心感が強いです。
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浴室リフォームの費用を抑えるポイント

浴室リフォームによって、空室率を改善できる可能性はあります。しかしながら、浴室リフォーム費用はできるだけ抑えたいものです。費用を抑えるためのポイントをご紹介します。

リフォーム業者に依頼する

浴室関連メーカーに工事を依頼すると、仲介手数料などを含んだ費用が提示され、工事にかかる費用が高くなる傾向があります。浴室リフォームを得意とするリフォーム業者に直接依頼するほうが、費用面では安く抑えられるでしょう。

複数社に見積もりを依頼する

リフォーム費用が適切なものかどうか判断するためには、複数のリフォーム業者に見積もりを依頼することが大切です。複数の業者の担当者と話すことで、相性が良く、信頼できる業者を選ぶことができ、適切な価格についても知ることができます。ただし、「見積もりが安い業者=良心的な業者」とは限りません。工事費用を安く抑えるために手抜き工事を行ったり、後から追加費用を請求したりするような業者かもしれませんので、注意深く見極めましょう。

同時にまとめて依頼する

マンションやアパートの浴室は、複数の浴室の工事をまとめて依頼することで、1か所あたりの工事費用を安く抑えられる場合もあります。リフォーム業者も「まとめて依頼してくれるなら」と値引き交渉に応じてくれるかもしれません。

リフォーム業者の閑散期を狙う

リフォーム業者にも繁忙期と閑散期があり、閑散期に依頼すると、工事費用を繁忙期の3分の2程度に抑えることができる場合もあります。おおむね1~3月が繁忙期、ゴールデンウィーク明けが閑散期と言われていますので、参考にしてください。

本当に必要な工事だけを選ぶ

浴室リフォームの費用は、どのような工事を行うかで大きく変わります。必要のない工事まで行うと、それだけ多額の費用がかかるものです。以下の3点を明らかにし、必要な工事だけを選んで実施しましょう。

1. なぜ浴室リフォームを行うのか?
2. どのような点を改善したいのか?
3. 予算の上限はどのくらいなのか?

補助金制度を活用するという方法も

国土交通省は、「新たな住宅セーフティネット制度」を実施し、高齢者、障害者、子育て世帯等の住宅の確保に配慮が必要な人にとって、住みやすい住宅を確保しようとしています。

既存の住宅等を改修して「住宅確保要配慮者専用の住宅」とする場合、その改修費を支援する「住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修事業」の他、「住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅」の登録制度を設け、登録住宅を改修する工事で条件を満たすものに補助金を出す制度もあります。浴室リフォーム工事の内容が、補助金給付の条件にあてはまる場合は、工事費用の負担を軽くすることが可能です。

なお、補助金を受けるには、事前相談を行うことや、必要書類を全て整えて提出することなど条件がある点にご注意ください。

業者との契約前に確認しておきたいこと

複数の業者に見積もりを依頼し、その結果を見比べるときは、工事費込みの価格なのか、ユニットバスや部品などの価格だけなのかを確認し、同じ条件下で比較しましょう。また、「このような浴室にしたい」という希望を伝え、その希望が叶う工事を全て含めて見積もりが行われているのかも確認してください。同時に、不必要な工事まで含まれていないかも必ずチェックしましょう。

見積もり内容について、納得のいく説明をしてくれる業者かどうかも、工事を依頼するか決めるための大きなポイントです。
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まとめ

浴室リフォームは、空室率の改善につながる可能性がある一方で、多額の工事費用がかかる場合がります。納得のいく工事を実施してもらうためにも、「どのような浴室に変えたいのか」「今、どのような点に困っているのか?」を明らかにし、信頼できる業者に発注することが大切です。また、工事費用を安く抑えるためのポイントもしっかり押さえておきましょう。
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河野 陽炎
河野 陽炎

3級FP技能士

3級FP技能士資格を持つライター、コラムニストとして、生命保険や医療保険、金融、経済などの執筆実績が多い。次々と発売される商品や、改正の相次ぐ税制、法律が1人の生活者にどう影響を与えるかの視点を大切にする。

●紹介されている情報は執筆当時のものであり、掲載後の法改正などにより内容が変更される場合があります。情報の正確性・最新性・完全性についてはご自身でご確認ください。
●また、具体的なご相談事項については、各種の専門家(税理士、司法書士、弁護士等)や関係当局に個別にお問合わせください。