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目次
空室対策として社宅は有効なのか
いわゆる社宅が目立たなくなったのは、日本経済が高度経済成長期から成熟社会へ移るにつれ、 法人が所有している社有社宅より、民間より借り上げ提供する、借り上げ社宅が増えていったことが原因と考えられます。
高度経済成長期は、自社で不動産(社宅)を所有すれば、インフレによる物価上昇により資産を拡大することができました。また多くの人員も必要で、社宅用に自社物件を所有するケースが多かったのです。
しかし、成熟経済とデフレの時代になると、自社の不動産(社宅)は地価暴落により、価値を大きく下げることになりました。
また、産業の多角化にともなう人員の多様化・分散化により、一箇所に大量の人員を確保する必要がなくなり、特定の不動産を所有する必要のない借り上げ社宅の需要は、増加傾向にあると言えます。
借り上げ社宅は法人にとってもメリットがある
借り上げ社宅とは
・勤務先の会社・官公庁・団体などが所有又は管理していて、職務の都合上又は給与の一部として居住している住宅
・いわゆる「社宅」、「公務員住宅」などと呼ばれているもの。
※家賃の支払の有無を問わず、また、勤務先の会社又は雇主が借りている一般の住宅に、その従業員が住んでいる場合を含む
借り上げ社宅は、法人が貸主である大家と契約します。賃料(家賃・管理費等)も法人が支払い、従業員が入居者となります(多くの場合、賃料のある程度は給料から天引きされます)。
火災保険(借家人賠償特約)も通常、法人が加入します。従業員の立場から考えると、似た制度で家賃補助手当などがありますが、こちらの場合、家賃補助手当は給料扱いとなります。そのため、社会保険料等が増大し負担が増えるため、社宅を選ぶ法人が多い傾向にあります。
借り上げ社宅にすることで大家さんが期待できること
家賃などの滞納リスクが低い
一括借り上げができればさらに空室対策としては安定が図れる
社宅は1室からでも始められる
借り上げ社宅にするときの注意点
【契約】法人に寄りそった柔軟な対応が必要
・短期入居・期間内解除の違約金除外
・保証人(保証会社)の除外
・鍵の契約前渡しや、消毒作業の除外、ライフライン(ガス水道電気など)の開始立会
・契約期間中の入居者交替の容認
【物件制約】どの物件でも借り上げ社宅にできるわけではない
・適宜な広さがない物件(独身、世帯者で上下限が指定されている場合)
・設備が足りない、華美な設備がある
・社宅規定の上限より高い賃料の物件
独身者が規定以上の広さで借り上げを断念したり、エアコンの新設が借り上げの条件になったりするケースもあるようです。
【入居制約】個人契約とは異なる入居トラブルの可能性が潜んでいる
借家法人契約の経験が豊富な業者を探す必要がある
後者の場合、大手仲介会社の法人営業部に連絡してみてください。仲介会社の法人営業部は、ホームページなどで検索できます。
ただし、社宅代行業者は大手不動産会社の子会社などが多く、「プロの借主」。賃貸借契約に精通し、顧問弁護士もいます。賃貸借契約やトラブルなどで中途半端な対応すると、最悪訴訟にもなりかねませんし、原状回復工事に対する精算もシビアになります。
「大家といえば親も同然、店子と言えば子も同然」のようなアットホームな関係ではなく、コンプライアンス順守のビジネスライクな関係となるケースが多い傾向にあるため、それに合った体制を整えていくことが理想的です。
まとめ
積極的に社宅を検討されるのであれば、現状の管理会社を含め、複数の管理会社へまずは相談するところから始めましょう。社宅に強い管理会社や、法人営業部を持つ管理会社があれば、積極的にアプローチすることをおすすめします。
借り上げ社宅を検討する前に注意点を把握してから
需要が見込めるか専門業者と考えてみましょう
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この記事の監修者
不動産住宅情報サイト「スマイティ」の編集部。不動産を所有している方に向けて、悩みや疑問を解決するための正しい知識や、大切な資産をより有効に活用するためのノウハウをお届けしています。