短期解約が続き空室に悩む大家さんへ
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※ページ下部の「賃貸経営一括相談サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。
目次
所有物件の空室対策、ちゃんとできていますか?
たとえば、空室対策には次のようなものがあります。
・客付けに強い不動産会社へ依頼
・古い設備の入れ替え
・新しい設備導入
・室内リフォーム
・賃貸条件の見直し
・入居者プレゼント
など
今回は、さまざまな空室対策のうち、「入居者プレゼント」にフォーカスして解説します。
入居者プレゼントで長期入居につなげよう
世の中のサービスにも目を向けてみると…
たとえば、携帯電話会社では長期契約をうながすために「〇年契約でプレゼント」といったような特典を用意していることがあります。賃貸経営でも同じように、「入居者プレゼント」という特典を準備することで、入居率を上げたり、早期の退去を防いだりする効果を期待できます。
プレゼントを渡す期間や条件は契約書の特約事項でカバー
たとえば、「内見時に置いていた家具・家電を1つプレゼント。ただし、設備ではなく残置物扱いなので故障時の修繕はしない。プレゼントを受ける場合は短期解約違約金を設定する」など。特約事項は賃貸借契約書や重要事項説明書に明記し、不動産会社から説明してもらいましょう。
きちんとルールを理解してもらうことで早期退去の予防となり、結果的に入居者に長く住んでもらえるようになる可能性があります。
入居者プレゼントの活用アイデア
1.入居前・入居時
入居者の心を掴むウェルカムプレゼント
また、上記でご紹介したように「入居者に家具・家電を1つプレゼント」を行っている大家さんもいます。ここで注意していただきたいのは、家具・家電を設備扱いにすると貸主に修繕義務があるということ。設備ではないということにすれば、退去時にプレゼントした家具・家電は、入居者が持って行ってしまう可能性があることです。
家具・家電などをプレゼントする場合は、どのような扱いにするのか事前に考えておく必要があります。
2.契約更新時
大家さんとしては、できるだけ長く入居してほしいので退去を食い止めたいですよね。ここでは、更新のタイミングで入居者に選んでもらうプレゼント例についてご紹介します。
更新のタイミングで入居者に選んでもらうプレゼント
・雑貨
・生活消耗品(洗剤・掃除用品など)
・食品(お米・お菓子の詰め合わせなど)
・設備追加(温水暖房便座など)
など
できれば、複数の選択肢を準備して「入居者に選んでもらえる」ようにした方がよいでしょう。せっかくプレゼントを準備しても、入居者の心に刺さらなければ退去防止につながらない可能性があるからです。
3.退去時
入居者へお礼がしたいという大家さんは、退去時のプレゼントも検討するとよいでしょう。
入居年数に応じて退去時に渡す感謝のプレゼント
プレゼントよりも家賃や更新料を減らす方が喜ばれることも…
大家さんの視点においては当然キャッシュフローのことを考えないわけにはいかないですが、このような入居者の意見も頭に入れたうえで、入居者の満足に向けた方法を検討することをおすすめします。
プレゼントの費用計上に関する注意事項
プレゼント代は費用に計上できる?できない?
(1) 総収入金額に対応する売上原価その他その総収入金額を得るために直接要した費用の額
(2) その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額
入居者プレゼントが上記に該当すれば、賃貸経営という事業の必要経費に算入できることになります。プレゼントの目的や内容により見解が異なる可能性がありますので、経費計上できるか否かの個別判断は税務の専門家に確認しましょう。
金券を渡した場合は入居者から受領書を貰いましょう
商品券などの金券を渡した場合、必ず入居者から受領書をもらい、使い道の証拠を残しておきましょう。なお、経費計上を行う個別判断については、税務の専門家に意見を仰ぎましょう。
キャッシュフローの観点も忘れずに
まとめ
短期解約が続き空室に悩む大家さんへ
空室対策として入居者へプレゼントを贈ってみませんか?
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この記事の監修者
宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/2級FP技能士
大学卒業後、不動産会社や住宅メーカーの不動産部に勤務し、不動産賃貸・売買契約の他、社宅代行、宅地造成などの業務に携わる。現在は、不動産や金融関係の執筆をするWebライターとして大手メディアなどに多数寄稿。初心者にもわかりやすい言葉で解説している。