戸建て賃貸は、アパートとは空室対策の方法も変わります。
客付けの違いを把握するとともに、プロの意見も仰いでみましょう。
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目次
入居者が望む戸建て賃貸の設備とは
例えば、at home VOXの「大家さんも必見?賃貸物件で重宝している&欲しい住宅設備ランキング」では、「あなたの家にある住宅設備で、特に重宝しているものを3つ選んで下さい」という質問の回答について、アパート・マンションと戸建て賃貸のランキングを見ることができます。結果は以下の通りです。
賃貸マンション | 賃貸アパート | 賃貸戸建て | |
---|---|---|---|
1位 | モニター付きインター ホン | 追い焚き機能付きバス | 追い焚き機能付きバス |
2位 | 追い焚き機能付きバス | モニター付きインター ホン | 魚焼きグリル |
3位 | 魚焼きグリル | 魚焼きグリル | 食洗器、IHコンロ |
次に、「あなたの家になく、欲しいと思っている住宅設備はどれですか?」という質問への回答は以下の通りです。
賃貸マンション | 賃貸アパート | 賃貸戸建て | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 床暖房 | 26.6% | 床暖房 | 25.2% | 浴室暖房 | 27.4% |
2位 | 食洗器 | 22.6% | 食洗器 | 23.6% | 床暖房 | 22.6% |
3位 | 宅配ボックス | 20.3% | 浴室暖房 | 22.5% | 食洗器 | 17.7% |
以上のランキングから読み取れる、戸建て賃貸とアパート・マンションとのニーズの違いはどんなことなのでしょうか?
アパートやマンションとの違い
ちなみに、4位以下なので掲載しておりませんが、戸建て賃貸では、モニター付きインターホンと答えた割合はわずか6.5%です。これは賃貸マンションに対して、入居者がセキュリティの高さを求めていると見ることができるでしょう。
戸建て賃貸に関しては、「追い焚き機能付きバス」「魚焼きグリル」「食洗器、IHコンロ」と続くように、入居者は特に、家事のしやすさに着目していることが読み取れます。賃貸マンションはセキュリティを求める女性の一人暮らしの割合が高く、一方で、戸建て賃貸に関してはファミリー層の割合が高いと考えられるのではないでしょうか。
ニーズが変われば空室対策も変わる
戸建て賃貸の空室対策
客付け方法を見直す
お子様の転校の問題や、荷物が多いことから簡単に引っ越しできないといった事情があるからですね。入居期間が長ければ、敷金礼金を0にしたり、フリーレントを導入したりしても長期的に見ると元を取りやすいです。
ただし、ご主人の転勤等で短期間での転居となる可能性もあるため、「2年未満での転居は違約金として家賃〇カ月分」等の条件を設けておくとよいでしょう。
入居条件を緩和する
ただし、ペット可にすると家が傷つく可能性は高まります。この点に関しては、契約書で、傷の原状回復費用や臭いの除去は入居者負担であることを記載するなど工夫するとよいでしょう。
住宅設備を整える
庭の状態を整える
通常の空室対策も行いましょう
家賃設定の見直し
特に、戸建て賃貸は入居が決まるまで間が空きやすく、一度入居が決まれば長期間入居してもらいやすいという特徴があるため、繁忙期前など、ここぞというタイミングでは値下げを断行するべきでしょう。
フリーレントの採用
モデルルーム化の採用
何もない部屋より、家具やカーテンがあると入居後の生活をイメージしやすくなります。
資金に余裕がある場合
空室対策ケーススタディ
ケース1:築浅戸建ての場合
そのため、まず、フリーレントの導入を検討します。特に、転勤の多い6~8月や2~3月にあわせて、やや長めの設定を打ち出すと高い効果を得やすいでしょう。
また、家賃が高くても借り手を得やすい方法として、法人と契約する方法もあります。1度法人と契約してしまえば、数年間は高家賃で借りてくれやすいことから一度は打診してみたいところです。法人と連携している大手仲介会社に、そうした当てがないか聞いてみるとよいでしょう。
ケース2:築古(築30年)戸建ての場合
内装のリフォームや外壁塗装、お風呂やキッチン、トイレなど水回りのリフォーム等は実施すると効果的ですが、どこまで実施するかは資金との相談です。将来、その家に住むことを考えているのであれば、お金をかける価値はありますが、そうでない場合は、お金をかけただけのリターンを得られる可能性はそう高くありません。
あまりリフォームにお金をかけられない場合に考えたいのが、ペット可やDIY可にした上で比較的安い家賃設定にするという、アパート・マンションでは実施しづらい内容にして差別化する方法です。入居者募集する際は、「ペット可」や「DIY可」等、差別化のポイントを前面に押し出して広告すると効果的でしょう。
効果的な空室対策は物件によって異なる
それぞれ、どのような入居者をターゲットにしたいのか想定した上で、「そのターゲットは何をしたら入居してくれるか」に着目すると対策しやすくなるでしょう。
まとめ
しかし、いくら戸建て賃貸の需要が供給より高くとも、適切な空室対策が行われていなければ入居を決めることはできません。本記事を参考に、条件に応じた空室対策を行っていけば、空室を埋めることはそう難しいことではないでしょう。
戸建て賃貸は、アパートとは空室対策の方法も変わります。
客付けの違いを把握するとともに、プロの意見も仰いでみましょう。
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70社以上の有力管理会社が大家さんのお悩み解決をサポート
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この記事の監修者
AFP/2級FP技能士/宅地建物取引士/相続管理士
明治学院大学 経済学部 国際経営学科にてマーケティングを専攻。大学在学中に2級FP技能士資格を取得。大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より父親の経営する住宅会社に入社し、住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。