賃貸物件のリノベーションは業者選びが大事!選ぶ時の見るべきポイントや業者の特色などをご紹介

監修中村 裕介

  • 公開日:
  • 2019年10月15日
  • 更新日:
  • 2019年10月15日
賃貸物件のリノベーションは業者選びが大事!選ぶ時の見るべきポイントや業者の特色などをご紹介
大手でも、地元の工務店でも「どこの業者も同じ」だと思っていませんか?リノベーションでもリフォームでも、大切なのは業者選びです。大家さんが、どこを、どのようにリノベーションしたいかによって、業者選びのポイントも異なってきます。今回は、所有物件のリノベーションを検討している大家さんに向けて、リノベーション業者の特色や選ぶ時のポイントをわかりやすくご紹介していきます。

目次

リノベーションで業者選びが大切な理由

まずは、リノベーションにおける業者選びの重要性について解説していきます。

リノベーションとは

リノベーションとは、間取りの変更や設備の移動・交換などの大規模な変更を行う工事のことです。リノベーションとリフォームはよく似た言葉として使われますが、実施する目的が異なります。リノベーションは物件の価値を高めることを目的にしていて、リフォームは原状回復を目的としています。なお、設備の修理や交換、壁紙の変更などはリフォームの範疇になります。

リノベーションのイメージや予算をある程度固めておこう

リノベーションを行う際に重要なことは、事前の準備です。ここからは事前準備のポイントについてひとつひとつ確認しましょう。

ターゲットを明確にして考える

賃貸物件のリノベーションの検討に際して、事前にどのようなポイントを重視するかを決めておく必要があります。ポイントをまとめておくことで、リノベーション内容を明確にすることができます。若い女性の単身者をターゲットにする場合は、セキュリティ設備の強化や収納スペースの増強、高齢者をターゲットにする場合は、床の段差をなくす、手すりをつける、床材を滑りにくいものにするなど、具体的な工事内容に落とし込むことができます。

リノベーション対象は自分が住む家ではなく、入居者であることを前提に考えましょう。

どんなリノベーションをしたいか

リノベーションが成功できるかできないかは、どのようなコンセプトで、どこまで変更するのかを事前にしっかり決められるかどうかで決まります。ターゲットとする入居者層のニーズに応えて、住みやすい居住空間はどんなものなのか、リノベーション業者とも話し合いながら、具体的なイメージを膨らませましょう。

どれくらいの予算と期間で行いたいか

リノベーションは一般的に高額の費用がかかり、工事の内容や期間によっても費用は変動します。リノベーションを行うにあたって、予算はどのくらいまで出せるのか、またそれぞれの工事費用はいくらかかるのか、いつまでに工事を終わらせたいのかを、事前に業者へしっかり伝えておきましょう。

当然のことながら、収支計画も合わせて立てることが必要です。

リノベーション業者の分類

リノベーション業者と一口に言っても、様々な業種の会社がリノベーションを請け負っています。ここからは、各リノベーション業者の特徴について解説していきます。

リノベーション専門会社

リノベーション専門会社は、その名の通りリノベーションを専門としている会社のことです。専門会社ならではの豊富な実績があり、ノウハウが期待できるので、自由度の高いものや珍しいリノベーションを行う場合には適しているといえます。ただし各社さまざまな特色があり、費用も千差万別なので事前の打ち合わせで自分に合った会社なのかを見極めましょう。

大手不動産会社、ディベロッパー

大手不動産会社や、大手ディベロッパーが提供しているリノベーションサービスは、実績の多いことから安心感や信頼感に繋がり、全国に支店も多いのでアフターフォローも充実しています。リノベーション後に不具合が起こった際のフォロー体制が整っていれば、賃貸物件を運営する上で心強いポイントとなります。ただし、宣伝広告費や人件費等が多く上積みされるため、費用は高額になる傾向があります。

住宅設備メーカー

住宅に使われるキッチンやお風呂、トイレなどの設備のメーカーも、リノベーション事業を行っていることがあります。設備を作っているメーカーによる施工なので、設備に関する知識やノウハウは信頼性が高いです。ただし、専門設備外のトータル的なリノベーションの場合は外注となるケースもあるので、費用面ではやや高めになる傾向があります。

設計、デザイン事務所

設計、デザイン事務所はデザインのプロなので、依頼主の希望に応じた自由度の高いリノベーションデザインを提供できます。希望するリノベーションのイメージを正確に反映させたい人に適しています。工事自体は他の業者に依頼する場合が多いため、費用は高めになる傾向があります。

地元の工務店

地元の工務店にリノベーションを依頼することも可能です。地元の工務店の利点は、何かあった時にすぐ駆けつけてもらえることと、細かいポイントまで親身になって対応してくれる点などです。一般的な地元の工務店は、大きな宣伝広告費をかけていないことや、直接依頼することで仲介手数料もかからないことから、費用面は大手よりも安く抑えることができます。基本的なリノベーションの内容で、なるべく費用を抑えたいケースにおいて、おすすめの依頼先です。

リノベーション業者を選ぶ時のポイント

リノベーション業者を選ぶ際に注目するべきポイントについて解説していきます。

目的

業者を選ぶ時、リノベーションを行う目的が深く関わってきます。例えば独創性のあるデザインを実現したい場合は設計、デザイン事務所、高齢者向けのバリアフリーの部屋に変更したい場合は、高齢者向けリノベーションに実績があり、細かな点にまで相談に乗ってくれる工務店に依頼するなど、目的に合わせて業者を選ぶようにしましょう。

条件

リノベーションの業者を選ぶ上で、予算や期日、物件のあるエリア、変更する箇所・範囲といった条件が合うかは重要なポイントです。自分のイメージに合ったデザインを考えてくれそうな業者でも、予算を大幅にオーバーしてしまっては実現不可能です。諸条件を満たせて、目的を果たせる業者を選びましょう。

業者を見分ける時にチェックする箇所

ここでは、リノベーションを依頼する業者を見分ける時にチェックする箇所について確認していきます。

過去のリノベーション実績はあるか

業者を選ぶ際、第一に注目したいポイントは、過去のリノベーション実績です。これまでリノベーションの実績がない会社に依頼することは避けた方が無難です。過去の実績、事例については費用も含めて各社のHPや資料に掲載されていることが多いです。自分の理想と近い過去の事例があれば、自分の価値観により近いリノベーションを行ってくれる確率が高いといえます。

コンセプトやサービス面へのこだわり

業者選びの際は費用や事例にばかり目が行きがちですが、コンセプトや理念の部分もチェックしましょう。サービスへのこだわりや、顧客のヒヤリングを重視する、ターゲット層のニーズに徹底的に合わせるなど、どんな所を大切にしているかを確認すると、自分のイメージするリノベーションに合致するかを判断できます。

見積りや予算の相談がしやすいかどうか

相談のしやすさも重要なポイントです。リノベーションの場合、追加工事が必要となり、当初の予算をオーバーする可能性もあるので、事前に予算についてしっかりとコミュニケーションをとれる関係性を築いておく必要があります。専門家だからといって依頼先に工事を丸投げせずに、工事の各項目の費用について一つ一つ事前に確認して、分からない項目については内容を確認するなどの緊密なコミュニケーションが大切です。また、細かな質問にも誠意を持って対応してくれる、相談しやすい業者を選ぶことが大切です。

ワンストップリノベーションかどうか

リノベーションを行う業者といっても、設計だけを行う会社、施工だけを行う会社など様々です。リノベーション候補の物件探しからリノベーションのデザインと工事、引き渡しまで一貫して提供するサービスをワンストップ・リノベーションといいます。大家さんの場合、リノベーションを前提とした物件選びの手法の一つとして利用できます。

2つの形態がある

ワンストップ・リノベーションは、パーシャルワンストップ・リノベーションと、オールワンストップ・リノベーションの2つの種類に分けられます。

パーシャルワンストップ・リノベーション

設計会社(あるいは設計・施工会社)が主体となって、提携している不動産会社や工務店と連携してサービスを提供するワンストップ・リノベーションのことを、パーシャルワンストップ・リノベーションといいます。提携先が大手であるケースが多く安心感がある一方、コンサルティング料などで割高になる可能性もあります。

オールワンストップ・リノベーション

オールワンストップ・リノベーションは、ワンストップ・リノベーションの全ての工程を1つの会社が行うサービスのことです。全行程において一社が責任を負うので、一貫したサービスを受けられるというメリットがあります。ただし一社完結であるため、新規案件を引き受けるリソースが限られている点がデメリットとしてあります。

アフターフォローがあるかどうか

リノベーションを始める際には見落としがちですが、アフターフォローがあるかどうかと、そのアフターフォローの内容は必ずチェックしておきましょう。リノベーション後の不具合はよくある事だという認識を持ち、不具合発生時の補修、フォローまでの日数や追加でかかる費用など、アフターフォローの内容を知り、確認しておきましょう。内容が充実しているかは重要なポイントとなります。

まずは気になる会社に相談&見積りを

リノベーション業者は、相談や見積りを無料で行なっている業者がほとんどです。まずはインターネットや地元のネットワークなどを活用して良さそうな会社を絞り込んだ上で、相談や見積りを積極的に行なっていきましょう。担当者と話すことで、その業者の雰囲気や理念、思い描いているリノベーションが実現できるかどうかを肌で感じ取ることができます。

リノベーションに関するイベントも

リノベーションを行なっている業者が主催するセミナーやイベントもたくさんあります。セミナーやイベントのメリットは、参加することでリノベーションに関する情報や知識を得られる点です。ある業者のセミナーに参加したからといってその業者に依頼しなければいけないわけではありません。どんな業者なのかがわかり、様々な事例を見聞きする良い機会なので、これからリノベーションを検討されている方は積極的に参加することをおすすめします。

まとめ

上手にリノベーションを行うことで、賃貸物件の価値を上げて、入居率の高い物件に変えることも可能です。目的や内容を固め、費用と期間を具体化して、思い描くリノベーションを実現してくれる業者選びをしましょう。
中村 裕介

監修中村 裕介

【資格】宅地建物取引士/保育士

1983年福岡生まれ。上海復旦大学卒。

商社、保育園、福祉施設での勤務を経て、現在は不動産と旅行系の記事を中心に手がけるライター兼不動産経営者。実際に店舗・住宅を提供している立場から、不動産に関する記事を執筆しています。

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容です。法律改正等により内容に変更がある場合もございます。